【Web3用語集】パブリックチェーンとは|意味

今話題のブロックチェーンには、よく一緒に使われる専門用語が多くあり、よくわからないということはありませんか? この記事では、その中の1つ「パブリックチェーン」という単語について、意味やメリット・デメリットを含めて説明していきます。
パブリックチェーンとは|言葉の意味について
パブリックチェーンとは、パブリックブロックチェーンとも呼ばれる、パブリック(public:公共)のブロックチェーンです。
その名の通り、閲覧に制限がなく誰でも利用できるブロックチェーンとなっています。
逆に参加に管理者の承認が必要なプライベートブロックチェーンや、複数の組合により管理されているコンソーシアムブロックチェーンなどもあります。
パブリックチェーンとは?|様々な方の解説
パブリックチェーンの特徴としては、以下のような見解があります。ブロックチェーンの本来の形として、管理者が不要な取引システムを活用できるのはパブリックであることが前提となっています。
パブリック型は完全にオープンであることが特徴で、管理者がいなくてもマイニングと呼ばれる膨大な計算による承認によって取引の正当性が担保されます。情報共有と相互監視によって、信用できる管理者が不要な非中央集権型のネットワークを成立させているわけです。
パブリックであることで、制限がなく誰でも参加可能なことで引き起こされるデメリットも想定されています。
暗号資産(仮想通貨)の取引情報の記録に用いられるブロックチェーンにおいて、特定の管理主体を置かず、不特定多数の参加者により取引情報の合意形成を行う仕組み。取引情報の改竄(かいざん)に対する安全性が高いが、膨大な計算量を必要とするため、参加者が多い場合に取引にかかる時間が長くなるという欠点がある。
パブリックのブロックチェーンの具体例として、いくらかがあげられています。仮想通貨を有名にし、ブロックチェーンの技術を世に知らしめたビットコインもパブリックチェーンの一例です。
パブリックチェーンの例として、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV、NEM(XEM)などがあります。
パブリックチェーンとは?|メリット
もともと、話題になったビットコインのブロックチェーン技術がパブリック型の物でした。そのためブロックチェーンの持っているいくつかの利点はパブリックであることを前提にしている部分があります。
メリット①|データの透明性が高い
データの透明性が高い、ということはデータが改竄されたものではないと高い確率で証明できることです。
ブロックチェーンはその名の通り、ブロックが鎖のように繋がっている形でデータを管理しています。そのブロックを遡ることで、理論上全ての記録を遡って閲覧することができるので、たとえデータが改竄されている場所があってもそのブロックが作成された日時などが特定できるのです。
メリット②|管理者が不要
管理者が不要であることとは、管理者によってルールが一方的に変更されたり、裏でデータの改竄がおきないという事です。
パブリックという名の通り、データのやり取りを全て公表しているので、誰か管理者などの承認などではなく、インターネットにつながっている全ての人が自分で証明することが可能な点が、高い信頼性を担保しています。
また、管理者が必要ないため、誰か1人でも利用者が居る限り持続するということでもあります。
パブリックチェーンとは?|デメリット
パブリックでのブロックチェーンの使用は、デメリットもあります。構造上さけれない部分でもあるため、ブロックチェーンの性質を理解したうえでの運用が求められます。
デメリット①|悪意がある参加者が入ってくる可能性がある
パブリックであるということは、全ての人に参加する権利があるということでもあります。中には悪意をもってデータの改竄を目的とした人や、愉快犯的にセキュリティを突破しようと考える人もおおくいるのがインターネットの世界です。
ブロックチェーンの仕組みは、そういった改竄やハッキングにつよい性質であることが話題となって流行をしています。
デメリット②|データの処理速度が遅い
パブリックのブロックチェーンは、世界中からのアクセスがあり、常に新しいデータが加えられているため、膨大な量のデータをやりとりしています。またその取引が正式な者であるかの精査もしないといけないため、その証明にも時間がかかってしまいます。そのため、どうしても取引に時間がかかってしまいます。
また、その取引にかかる莫大なコストは、消費電力という面で問題視されている部分もあります
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