【Web3インタビュー】ゲームを通じて笑顔を咲かせる! 世界18か国からゲーマーが集う”ギルド”の挑戦(SAKURA GUILD GAMES 大川様)
Web3の世界、特にNFTゲーム、GameFiの世界で存在感があるのが「ギルド」と呼ばれるゲーマーの集団です。Play to Earn(NFTゲームでお金を稼ぐこと)ができるようになった一方で、NFTを持つことがゲームの前提であるため、Play to Earnの敷居は決して低いものではありません。その敷居を打ち破り、ゲームを通じて「笑顔を咲かせる」ことをミッションにするSAKURA GUILD GAMESの大川様にお話を伺いました。
SAKURA GUILD GAMES 大川様
2021年12月からメンバーの募集を開始した、日本人が運営するゲームギルド。
東南アジアを始めとした18か国からギルドメンバーが集っている。
2022年3月より、日本人スカラーの募集を開始。
2022年6月には「日本ブロックチェーン協会」に加入。
同月、Discordサーバーへの加入メンバー数が1万人を突破。
2022年7月からは日本語版facebookを開始。
Twitter:https://mobile.twitter.com/sakuraguild_jp
Facebook:https://www.facebook.com/sakuraguildjp/
GameFiに欠かせない存在。「ギルド」とは何なのか?
NFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)をプレイすることで、リアルな収入を得ることができる「Play to Earn」ないしは「GameFi」の世界。
これらのゲームは、NFTを保有することが報酬を得る条件だったり、NFTを保有することでより多くの報酬を得ることができたり。NFTを持つことが、ゲームのプレイヤーにとってのメリットになります。
ですが、そういったNFTは値段が高価だったり、数が限られているため、必ずしも全員がNFTを手にすることができる訳ではありません。
そこで誕生したのが、ゲームギルドと呼ばれる存在です。
ゲームギルドは、保有しているNFTをギルドメンバーに「貸す」という「スカラーシップ制度」を取っております。
ギルドが保有するNFTを借りて、スカラー(NFTを借りたギルドメンバー)がゲームをプレイする。
それによって得た収入を、ギルドとスカラーで分け合うことで、ギルドにもスカラーにもメリットがある仕組みです。
そんな、GameFiを語るにおいて欠かせない「ギルド」の一つが「SAKURA GUILD GAMES」です。
2021年のシンガポールで旗揚げし、日本人が運営する18か国10,000人のギルドメンバーを有するSAKURA GUILD GAMES(以下SGG)。
彼らは何を目指し、何を実現したいのか。
SAKURA GUILD GAMES の大川様に聞いた。
ーーーそもそもなぜ「ギルド」をつくろうと考えたのでしょうか?
大川「DEAさんと一緒にタッグを組めるという点が非常に大きかったですね。(DEAの)代表の吉田さんから、『一緒にやろうよ』というお声かけをいただいて。(吉田さんは)非常に明るいご性格で、(聞いていると)ワクワクするようなお話をいただいたことがきっかけです。」
ーーーゼロから始めるとなると、様々なご苦労があったかと思います。
大川「そこは、現実的にまとめ上げる(DEAの)山田さんと、(私たちが)分からないことのQ&Aを、数か月間繰り返して埋めていきました。」
大川「(そのQ&Aの繰り返しで)GameFiについて、ネットの記事を見るだけではなかなか分からないことも透明になりました。それを経て、これならビジネスモデルとしていける、と判断して、ゲームギルド事業を始めるに至りました。」
ーーーゲームギルドを始めたときはどのような規模でスタートしたのでしょう。
大川「はい。実際にギルドを立ち上げて、最初に(ギルドメンバーの)募集をしたときには、大変ありがたいことに2週間程度で18か国から5000名もの応募をいただきました。」
ーーーそれは、なんというか、嬉しい悲鳴が出ますね。
ゲームをすることで誰かを救える。SGGに届いた感謝の声。
ーーーギルド事業をやっていて、良かったことはありましたか?
大川「立ち上げの初期、5000名の(ギルドメンバー)の中から、1500人くらいの人にスカラーシップ制度に入ってもらいました。そして、月に一回「お給料」をお支払いしておりました。その時に『何に使ったんですか?』という質問をすると、翌日には『これに使ったよ』っていう写真が毎月届くんですね。」
貯金は大学の授業料に使っています。
コロナのパンデミック発生後、私はどのような仕事も見つけることができず、Jobtribeをやってみるまで、とにかく稼ぐことができませんでした。現在、私はSGGのスカラーとして十分に稼ぐ能力を持っています。
皆さん、このような機会を与えてくれてありがとうございます。私の夢を叶えることにとても役立っています。
ーーーそれは、なんというか、感動しますね。
大川「日本でビジネスしていた時には味わったことのない熱量でした。僕らが逆に感動する、みたいなことが(ギルドを運営していて)たくさんありました。」
ーーー印象的だったメッセージなどはありますか?
大川「パンデミックで仕事がなくなった喘息だったお父様が、ゲームで仕事をすることによって(収入が入り)、子供の誕生日祝いを買えた。というメッセージをいただきました。」
ーーーああ、それは、嬉しいですね。
私の主人もSGGのスカラーの一人です。主人は喘息で無職でした。
私たちの息子は6歳の誕生日を迎えています。
私たちは何も買うお金がありませんでしたが、スカラー制度の給料のおかげで、おもちゃとロールケーキを買ってあげることができました。
ただただ、ありがとうと言いたいです。私たちに与えてくれた機会に感謝します。
ゲームギルドが「雇用を生み出し、雇用を促進する」と語る大川氏。SGGが生み出した「新たな雇用」により救われているのは、東南アジアの裕福ではない層です。
ーーーなぜ、東南アジアで支持されているのでしょうか?
大川「まずこのPlay to Earnは、特別な知識や資格が要りません。言語も英語なので、英語ができて、かつスマートフォンがあれば、だれでもできます。特に東南アジア圏は、パソコンよりもスマートフォンの普及率が高いです。そして、ゲームを楽しみながら、かつそれが収入になる。」
ーーーPlay to Earnのための初期投資、NFTの購入などはギルドがやってくれているので、スカラーは低リスクで始められるということでしょうか。
大川「そうですね。基本的にリスクは我々が取らせていただいているので。富裕層ではない人たちが、スマートフォン一つで収入を得る機会を、このパンデミックの中でも得ることができる。これは、非常に大きなチャンスになります。」
SGGは「ギルドとゲームを通じて世界中に笑顔を咲かせる」というミッションを掲げております。
その「笑顔を咲かせる」という原点は、ギルドがスタートして間もないころの、スカラーからの感謝の声なのだと感じました。
「育成」と「ダブルインカム」というSGGの強み
ーーー現在、貴ギルドは日本人スカラーを募集しています。ゲーマーから見て、SGGを選ぶメリットはどこにあるのでしょうか?
大川「まず、ゲームの攻略をするようなコミュニティがDiscordの中にできています。」
ーーー攻略班ですか。
大川「最初に(ギルドメンバーを)募集して、集まってきた5000名の方たちと共に歩みながら、その中からリーダーが出てきて、初めは僕ら(ギルドの運営側)がやってきたことが、徐々に彼ら(ギルドのメンバー)からできるようになる、ということをしようと考えていました。」
ーーーギルドの中核を担うメンバーの育成ですね。
大川「こうして、育成に力を入れていくことによって、かつ、皆さん(ギルドのスカラー)の収入も直接的に上がるので、より頑張っていただけるんじゃないかと。」
大川「ということで、まずは自分たちでプレーして、ランキングの中に入ってトップ10を取り、トップランカーとなり、その方々が(育成の)プログラムを作り……ということを今やり始めて、ちょっとづつ成果が出てきたと思います。」
ーーーいわば、GameFiのプロゲーマーを育成していく訳ですね。
メンバーの育成に力を入れるSGG。
それ以外にも、公式ギルドとして提携しているゲームの多さゆえGameFiのダブルインカムが取れる仕組みも魅力です。
大川「PlayMining(DEA社のGameFiプラットフォーム)の中に、まず『JobTribes』というゲームがあります。そして二つ目のゲームとして『Cookin’ Burger』がローンチ予定です。これにより、ユーザーは(JobTribesとCookinBurgurで)ダブルインカムを手にすることができます。」
大川「また、今頑張っているスカラーさんが何をしているかというと、JobTribesの中でデッキを二つ貸出させていただいたりして、実はもうダブルインカムを取っているユーザーさんも、数百名いらっしゃいます。」
ーーーそんなに多くの人が二倍のGameFi収入を取れるのは凄いですね。
大川「もともとうちは教育に力を入れているというのもありますから。」
メンバーの強みを生かす!自律的なギルドを目指して
人材育成とダブルインカム。
SGGはGameFiにチャレンジしたいユーザーにとっては理想的な環境だと感じました。
SGGはそれだけではなく、ギルドのメンバーの特技を活かす試みも行っております。
大川「例えば、今後NFTを作る際には、デザインができる人(ギルドメンバー)には、デザインをお願いしたり。」
ーーーそこまでできるギルドは珍しいですよね。
大川「ゲームがきっかけのコミュニティなんですけど、個々の技術を生かしていくというのが、他のギルドと比べた時のSGGの最大の強みです。
大川「ギルド事業以外にも、IP事業やランド経営など、今もどんどん事業が増えていっているのは、スカラーさんの協力があるからです。」
ーーーある意味、非常にDAO的ですね。強い結束力を感じます。
2021年にギルドをはじめ、拡大を続け、事業も多角化してきたSGG。
その拡大の影には、GameFiによって生活が変わったスカラーの存在と、多種多様な能力を活かす経営の姿勢がありました。
これからGameFiの世界にチャレンジしたいけど、どこから始めたらよいか迷っているそこのゲーマーなあなた。
SGGの門をたたいてみてはいかがでしょうか?
大川 隼さま SAKURA GUILD GAMES CEO
1986年 浅草生まれ
大東文化大学 出身
数々のCorporate Venture Capital(CVC)、人材関連事業、新規事業開発などの牽引者であり、チームビルディング力に長けている。
日本発シンガポール最大級のNFTゲームギルド「SGG」で8,000人規模のコミュニティを形成し、SGGを通じてGameFi業界に新しい価値の提供を図る。