【Web3用語集】OpenSeaとは|意味や解説

【Web3用語集】OpenSeaとは|意味や解説

【Web3用語集】OpenSeaとは|意味や解説

Web3.0とよばれるITの話題の中で、意味がわからない専門用語はありませんか。この記事では電子データの権利についての新しい形であるNFTに関わる話題で頻出される「OpenSea(オープンシー)」という単語について、意味や定義を解説していきます。

コンテンツ [表示]

  1. 1OpenSeaとは|定義
  2. 2OpenSeaとは|解説
  3. 3OpenSeaとは|NFTの作成
  4. 3.1NFTにできる電子データ
  5. 3.2NFTとして取引されるもの
  6. 4NFTの販売
  7. 4.1販売方法について
  8. 4.2ロイヤリティについて
  9. 4.3手数料について
  10. 5関連記事

OpenSeaとは|定義

Photo byTumisu

「OpenSea」は、2017年12月20日にアメリカニューヨークに「OpenSea」本社が設立され、サービスが開始された、NFTの取引ができるマーケットプレイスです。NFTの作成・販売・取引などが可能なオンラインサイトであり、世界中で最も規模が大きいとされています。

2021年9月からスマートフォン向けのアプリが開始されますが、NFTの閲覧が中心で、販売や購入などはできません。

使用されている言語は英語のため、日本語には非対応です。別途、翻訳アプリなどが必要になります。

「OpenSea」公式ホームページ

OpenSeaとは|解説

Photo by s o d a p o p

仮想通貨の盛り上がりと共に、電子データの所有権を明確にできるNFTも盛り上がりを見せています。「OpenSea」はそのような中でもいち早く開設されたNFTを取り扱うことのできるサイトです。審査などがなく、誰にでもNFTの作成と販売が可能であり、現在では業界としては最大規模であり、ジャンルを問わず膨大な量のNFTが登録されています。

この記事では「OpenSea」の機能である、NFTの作成と販売についてそれぞれ解説していきます。

OpenSeaとは|NFTの作成

Photo by coinchapter05

「OpenSea」では、誰でも電子データをNFTとしての作製と販売が可能です。NFTの作成、つまり電子データの権利の登録だけなら無料でもあるため誰にでも気軽に行えます。

NFTマーケットによっては、NFTを作成するのにクリエイターとしての登録審査が必要な場合などもあります。審査がないことで作者のなりすましによる詐欺などの問題もあるため、注意が必要です。

NFTにできる電子データ

対応している形式のファイルなら何でもNFTにすることができます。対応しているのは以下の形式で、ファイルサイズは最大40MBまでです。

  • JPG
  • PNG
  • GIF
  • SVG
  • MP4
  • WEBM
  • MP3
  • WAV
  • OGG
  • GLB
  • GLTF

NFTとして取引されるもの

それらの中でも、イラスト、動画、音楽、3Dモデル、トレーディングカードなど、電子データとして価値のあるものがNFTとして主に取引されています。これら以外にも観劇やスポーツ観戦のチケットなどが販売されることもあります。

販売されるNFTは、検索のために以下の8種類のカテゴリに分類されます。

  • アート
  • 音楽
  • ドメイン名
  • バーチャルワールド
  • トレーディングカード
  • グッズ (収集品)
  • スポーツ
  • ユーティリティ

NFTの販売

Photo by pinguino

OpenSeaのNFTは、作成の際は無料ですが販売時に料金がかかる仕組みになっています。それでもクリエイターとしての登録審査がなく、無料作成できるため、取り扱っているNFTの数は膨大な量になっています。それらすべてのNFTが売れるわけではなく、決して安くはない手数料を支払ってNFTを販売しようとしても、買い手がまったくつかないという事も多々あります。

販売方法について

「OpenSea」では、ETH(イーサリアム)を代表とした仮想通貨で取引が行われます、現金を直接使用することはできません。仮想通貨を扱うため「Coincheck」など、仮想通貨取引所の口座が必要です。そして口座の仮想通貨を商品の購入やガス代の支払いなどに使うためには、「MetaMask」などのウォレット運用サイトの登録が必要となります。

取引方法は2種類あり、価格固定での販売、とオークション方式での販売です。

固定価格での販売

固定価格での販売は、一般的な商店での販売方法と同じく出品者が値段設定した価格での販売となります。出品者と購入者とで値段交渉することも可能です。

オークション方式での販売

オークションの種類は「イングリッシュオークション」と「ダッチオークション」の2種類があります。「イングリッシュオークション」は、価格つり上げ式とも言い、最高額落札でのオークションです。「ダッチオークション」は価格降下式やバンドル方式とも言い、時間経過により価格が下がっていくオークションです。どちらも時間により値段が変わるため、販売期間・開始価格・最低落札価格・終了価格などの設定が必要になります。

プライベートな交渉での販売

不特定多数に向けた販売ではなく、プライベートな知り合いに直接販売することもできます。1対1で出品者と購入者が直接取引をすることになり、相手のウォレットアドレスが必要ですが、この場合は手数料がかかりません。

ロイヤリティについて

ロイヤリティとは、販売したNFTを購入者がさらに他の人に販売した時にNFTの制作者に払われる報酬のことです。「OpenSea」では、デフォルトでは10%として設定されていますが、NFTの作成者が自由に設定することができます。

ロイヤリティの支払いは月に1回です。最低金額の60ドル以上の値段に積み重なった場合にまとめて支払われます。

手数料について

「OpenSea」ではNFTの作成は無料ですが、販売する時に手数料がかかります。「OpenSea」でかかる手数料は2つあり、ガス代と呼ばれるブロックチェーンにかかる費用と、販売時手数料です。

ガス代

ガス代は、使用している仮想通貨やネットワークの混雑状況によって料金が異なります。使用する仮想通貨のブロックチェーンに関する経費なため、仮想通貨ごとに値段が違い、人気があり混雑している時ほど高くなる傾向があります。「OpenSea」で最も使用されているETH(イーサリアム)の場合は、日本円にしておおよそ5,000円から20,000円程度はかかってしまうこともあるようです。物によってはNFTの商品の価格よりガス代の価格のほうが高くなってしまう点に注意が必要です。

出品する側は、初回販売時にこの費用がかかり、2回目以降の出品時にはかかりません。

購入側は、購入時にガス代が発生する他、販売価格を変更する交渉をする際にもガス代がかかります。

販売時手数料

販売時手数料は、その名の通り商品が実際に売れた時にかかる手数料です。ガス代と違い変動はなく、一律して取引成立時に支払われた代金の2.5%が手数料として差し引かれます。

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茶ぼてん
ライター

茶ぼてん

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