【Web3用語集】トークンエコノミーとは|解説

【Web3用語集】トークンエコノミーとは|解説

【Web3用語集】トークンエコノミーとは|解説

Web3.0の話題の中で、意味がわからない専門用語などはありませんか。この記事ではブロックチェーンによる仮想通貨の話題で使われる「トークンエコノミー」という単語について、意味や定義を解説していきます。

コンテンツ [表示]

  1. 1トークンエコノミーとは|定義
  2. 1.1心理学でのトークンエコノミー
  3. 2トークンエコノミーとは|解説
  4. 3トークンエコノミーとは|特徴
  5. 4関連記事

トークンエコノミーとは|定義

「トークンエコノミー」で使われるエコノミー(economy)は「経済圏」という意味で、直訳で「トークンによる経済圏」という意味です。トークンは複数の意味を持つ単語ですが、この場合は「代替通貨」として扱われています。

Web3.0の文脈で使われるトークンエコノミーの場合は「代替通貨」のなかでもブロックチェーンの普及によって生まれた「仮想通貨(暗号資産)」全般を意味しています。そのため、「暗号」を意味する英単語のクリプト(crypt)から「クリプトエコノミー」や「ブロックチェーン経済」とも呼ばれています。

心理学でのトークンエコノミー

「トークンエコノミー」という単語は、Web3.0以前から心理学でも使われていました。「ご褒美」というトークンを使用して、自発的な行動を誘発すさせる方法です。文脈によって扱いが変わる単語なので注意しましょう。

子供の躾や成長を促す際によく使われる方法で、人間だけではなく動物相手などにもよく使われています。犬の前に「ご飯」というご褒美を置いて「待て」と「よし」を条件付けする訓練などがトークンエコノミーにあたります。

トークンエコノミーとは|解説

Photo byvjkombajn

トークンは「同じ価値の物と交換できる物」という意味であり、通貨もまたトークンの一種です。日本の場合は円、アメリカではドルなど、国家は法定貨幣を制定・発行し、それぞれの通貨で経済圏を作り上げています。

通貨が流通し、経済圏を作り上げるには「信用」が必要不可欠です。人は誰が発行しているかもわからない通貨を使って買い物をしようとは考えません。いきなり今日から商店でその通貨が使えますと言われても、次の日には使えなくなっていたとしても不思議ではないからです。そのような通貨を財布に入れておこうと考える人はすくないでしょう。少なくとも、明日つかえなくなるというようなことは無いという国家への信頼があるからこそ、円やドルなどの法定貨幣での経済圏を維持しています。

こういった国家が発行している法定貨幣による経済圏に限らず、トークンによる経済圏は身近に存在しています。例えば、特定の商店でしか使えない商品券、本屋さんでしか使えない図書券、ゲーム内でだけつかえる通貨やウォレット、コンビニで買うことができるプリペイドカードなどもトークンによる経済圏と言えます。それらもまた、商会や協会、運営会社などへの信用によってトークンの価値が維持されています。

トークンエコノミーのトークンである仮想通貨はブロックチェーンの技術により、通貨に必要不可欠な「信用」を担保しています。

仮想通貨による経済圏は、非中央集権的な理念によりどこの国家や企業にも属していません。インターネットを経由した結果として、国よりも大きい範囲である世界中に広がった経済圏を作り上げたと言えます。結果として、国家が法定貨幣としてビットコインなどを採用する例も出てきました。

また、逆に国よりも小さい範囲、地域単位でのトークンを使用した経済圏を作れる可能性も考えられています。
発行している商店街でのみつかえる商品券などの延長線上ですが、それに収まらない新しい可能性を持っています。

 

トークンエコノミーとは|特徴

Photo bygeralt

経済圏として成り立つためには、オーナーからの供給だけではなく、ユーザー間のトークンの移動が必要になります。ユーザー間のトークンの移動とはつまりは個人間での取引です。ユーザー同士の垣根がちかづきやすくなるトークンエコノミーの特徴があります。

仮想通貨の特徴として、手数料の安さがあげられます。経済圏として通貨を流通されるにはこの特徴がメリットになります。外国への送金などは通常だとかなりの手数料がかかってしまいますが、仮想通貨での送金なら距離による手数料の変化はありません。結果として通貨の移動が活発になります。

手数料の少なさは、すなわち仲介業者の少なさでもあります。銀行という仲介者を介さないため、適正な値段を直接取引相手に支払うことができるようになります。企業同士の大規模な取引ではない、個人間での取引ほどこの影響が大きいです。

こうした多くの仲介業者を介さない特徴は、昨今のSNS状況なども合わさりクリエイターエコノミーとの相性がよいと言われています。今まではグッズを買うなどをして商品と企業を介した間接的な支援をすることしかできなかったクリエイターに対して、より直接的な支援が行えるようになりました。ファン行動による支援など、今まで価値がつけられていなかったものにも値段がつけられるようになった結果、新しい市場を作り上げています。
 

関連記事

【Web3用語集】トークンとは|解説のイメージ
【Web3用語集】トークンとは|解説
Web3.0の話題の中で、意味がわからない専門用語などはありませんか? この記事ではブロックチェーンや仮想通貨からプログラミングなどの広い範囲の話題で頻出される「トークン」という単語について、意味や定義を解説していきます。
【Web3用語集】クリエイターエコノミーとは|意味と具体例を解説のイメージ
【Web3用語集】クリエイターエコノミーとは|意味と具体例を解説
YouTuberやVtuber、インフルエンサーなど、Web上で大きな影響力があると言われる話題の中で、意味がわからない専門用語はありませんか。この記事では「クリエイターエコノミー」という単語について、意味や定義、具体例などを含めて説明していきます。
茶ぼてん
ライター

茶ぼてん

おすすめの記事

Recommended Articles
  • ゲーム企画の伝え方 〜より良い企画を作成するために抑えるべきポイント〜

    2024.02.13

  • 【完全版】ChatGPTを使いこなすための汎用プロンプト16選

    2024.03.22

  • ChatGPTを使ったゲーム企画書の書き方|すぐに使えるプロンプトと実例

    2024.03.22

リンクと画像の例

Risdom事前登録受付中!

Sample Image

タワーオフェンスゲーム「Knightcore Kingdom(ナイトコアキングダム)」日本上陸!

タワーオフェンスゲーム「Knightcore Kingdom(ナイトコアキングダム)」