ゲームプランナーになるためには?|必要なスキル・おすすめの資格・何を勉強すべきか?

ゲームプランナーになるためには?|必要なスキル・おすすめの資格・何を勉強すべきか?

ゲームプランナーになるためには?|必要なスキル・おすすめの資格・何を勉強すべきか?

ゲームクリエイターの中でも特に人気の職業が「ゲームプランナー」です。この記事では、ゲームプランナーになりたい人に向けて、仕事の内容と流れをご紹介します。さらに、求められるスキル、資格の必要性、どのような勉強をすればいいのか、ゲームディレクター・ゲームプロデューサーとの違いなども解説します。

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  1. 1ゲームプランナーとは
  2. 2ゲームプランナーの仕事
  3. 2.1仕事の流れ
  4. 3ゲームプランナーに必要なスキル
  5. 3.1論理的思考力
  6. 3.2コミュニケーション能力
  7. 3.3発想力
  8. 3.4能力をあげるための勉強
  9. 4ゲームプランナーにおすすめの資格
  10. 4.1分析に使える資格
  11. 4.2企画書・仕様書作成に使える資格
  12. 4.3スケジュール管理に使える資格
  13. 4.4プログラミングに使える資格
  14. 4.5デザインに使える資格
  15. 5ゲームディレクター・ゲームプロデューサーとの違い
  16. 5.1ゲームディレクター
  17. 5.2ゲームプロデューサー
  18. 6ゲームプランナーのなり方|経験者が圧倒的に有利
  19. 6.1プログラマーなどからのキャリアアップ
  20. 6.2学生の場合
  21. 6.3未経験者の場合
  22. 7まとめ
  23. 8関連リンク

統計検定

統計学は、集めたデータをもとに、正しい推論を行うために使われます。

「統計検定4級~1級」の他に「統計調査士」「データサイエンス資格」と細かく分かれていますが、統計検定3級は、大学基礎レベルの知識と活用を認定する資格です。基本的な概念の知識の他、使われる数学的知識は高校レベルなため統計学の入門としても難解なものではありません。

データの種類やグラフでの集計方法、相関関係の考え方など、ゲームに限らず様々なデータ分析に活用できる方法を学べるため、勉強して損はない資格となります。

ウェブ解析士

ウェブ解析士は、アクセス解析をはじめとするインターネット上のデジタルデータを解析し、ビジネスやマーケティングに活かすための資格です。

Googleアナリティクスの使用法、KPI(重要業績評価指標)分析、売り上げ目標の計画立案、問題点の改善などを体系的に学び、身につけることができます。

資格は「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」の三段階に分かれています。ウェブ解析士では基本的な知識や、アクセス解析データを活用する方法などを入門的に勉強できます。

企画書・仕様書作成に使える資格

MOS(Microsoft Office Specialist)

MOSは、「Word」「Excel」「PowerPoint」と、PCで行う事務作業に使用するMicrosoft社のOfficeソフトの仕様能力を測る資格試験です。発売元のMicrosoft社が認定を行っています。

普段、何気なく使っている便利なアプリケーションですが、多機能であるため、知らなかった便利な使用方法が多くあります。

特に「Word」と「Excel」はゲームプランナー以外でもよく使われているので、使用方法を熟知していることが大切です。
 

文書デザイン検定試験

日本情報処理検定協会が主催している、ビジネス用の文章の検定試験です。フォントや図形、印刷の方法など、基本的な部分ですが、人に見せるわかりやすい文章を作る際に必要となる技能となります。

PCでの文書作業が最低限出来ると証明できる上、簡単で習得しやすい資格なので、勉強しておいて損はありません。

スケジュール管理に使える資格

Oracle master DBA

「Oracle Database」という日本オラクル社が運営しているデータベースの管理技術を測る、ITエンジニア向けの専門資格です。データベースエンジニア業界では多くの企業が「Oracle Database」を活用しているため、管理をする側になるなら勉強しておいて損はない資格です。

Bronze(ブロンズ)は、4つのグレードのうちの一番初心者向けのものです。基本的なデータベースの知識の有無を測ります。

 

プログラミングに使える資格

ITパスポート

ITに関する基礎的な知識を証明する国家試験です。試験内容は4つの選択肢から選ぶ方式なため、他の資格と比べて入門向けとされています。

プログラミングだけでなく、コンピューターや、インターネット関連の基本的な知識や概念を広く学ぶことができるため幅広い活用ができる知識を勉強できます。
 

基本情報技術者試験

独立行政法人情報処理推進機構が実施しているIT系の国家試験です。「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」と分かれており、プログラミングに活用できるのは「テクノロジ系」です。プログラミングの基本理論から開発技術までを勉強するのに適した試験です。

また、ゲームプランナーには「マネジメント系」のプロジェクトマネジメントや、「ストラテジ系」の経営戦略やシステム戦略も役立つため、内容を勉強しておくのも良いでしょう。

C言語プログラミング能力認定試験

サーティファイ情報処理能力認定委員会が実施している、もっとも基礎的なプログラミング言語である「C言語」の認定試験です。

コンピューター言語は多数ありますが、基本的な理論などはC言語を元に開発されているため、C言語の知識が最低限あれば他のシステムも理解しやすくなります。

デザインに使える資格

CGクリエイター検定

CG-ARTS協会が実施している、2Dおよび3DのCGの基本的な知識や作成の検定試験です。基本的なデッサンから、画像や動画の編集・合成、アニメーション、3Dレンダリングなどの知識の他に、知的財産権についての知識も含みます。

クリエイター向けの検定試験ですが、デザインについての基礎が学べるため、勉強しておくことで広い知識が得られます。

Illustratorクリエイター能力認定試験

ソフトウェア活用能力認定委員会が実施している、Adobeの「Illustrator」を使用する能力を測る試験です。試験内容は知識に加え、指示された内容の操作をして課題を達成する実技形式のため、実際に「Illustrator」を使いこなせるかどうかがわかります。

「Illustrator」は画像の編集などデザインに使われることの多いソフトのため、簡単な操作ができるかできないかで作業効率が変わってきます。

ゲームディレクター・ゲームプロデューサーとの違い

ブレインストーミング

ゲームプランナーは、ゲームディレクターやゲームプロデューサーと混同されることがあります。いずれも立場的にチームの指揮者のような立ち場であり、プロジェクト全体を指揮する上流工程を担当する企画管理職です。

企画管理職は、ゲームをチームで作るために必要な役職です。個人でゲームを作っている場合は、自分自身で全てを考え、ディレクション(指示)は無く、プロデュース(制作監督)もプランニング(企画)も自分で行うので必要ありません。しかし、チームでゲームを作る場合、ゲーム制作の進行には不可欠な存在です。

大まかに区別すると、ゲームディレクターは、ゲームの面白さへの責任を持ち、制作の指示を出す役職です。

ゲームプロデューサーは、ゲームを商品として販売する責任を持ち、制作を監督する役職です。

ゲームプランナーは、企画を立ち上げた者としてゲームを完成させるために、制作の計画を立て遂行する責任がある役職です。
ゲーム開発のプロジェクトが停滞しないように進行させるのが仕事のため、ゲームディレクター、ゲームプロデューサーの決定を受けて、制作現場を管理します。

もちろん、ゲームディレクターとゲームプロデューサーのどちらも、プロジェクト全体を指揮する立場としてゲームを完成させる責任はあります。そのため、ゲームプランナーのさらに上位の役職であることが多いです。

これは収入にも反映されていて、企業の規模やプロジェクトによって大きく変動しますが、おおむねゲームプロデューサー>ゲームディレクター>ゲームプランナーの順になることが多いです。
 

ゲームディレクター

ゲームディレクターは、ディレクション(指示)をする仕事で、プロジェクト全体の統括を行う制作現場の責任者です。プロジェクト進行の管理をし、時には手が足りていない部署の実務も手伝うこともあります。

ゲーム制作の全体に判断を下す必要があるので、決断力が求められます。どちらの仕様が良いか、どういったシナリオがよいか、キャラクターの案はどれがいいのか、そういった最終的な決定をする判断をしなければいけない責任が重い役職です。

判断を下すためには、ゲーム制作全般の知識を持ち、すべての要素をある程度理解している必要があります。

ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーは、プロデュース(制作監督)をする仕事で、ゲームを会社の商品として販売するため、マネジメントに専念する役職です。かかる費用や資金面での決定権を持つため、ゲームディレクターの上位に位置することが多いです。ただし、売れるゲームは面白いゲームでもあるため、ゲームディレクターと協力してプロジェクトを進行させる必要があります。

ゲームを完成させて販売の日程を決めることは、企画のスケジュールを決めることにもなります。ゲームプランナーはそのスケジュール通りにいくように制作現場を管理し、逆にそのスケジュールでは実現できない場合には、ゲームプロデューサーを説得する立場にもなります。

ゲームを商品として売ることが仕事なので、面白いゲームの面白さを宣伝する広報的な役割、制作費の資金調達などの対外交渉力が必要です。会社としては、売り上げが制作費を上回らないといけないため、責任も重大です。

ゲームプランナーのなり方|経験者が圧倒的に有利

仕事

ゲームプランナーへの就職は、前述の通り、経験者が圧倒的に有利です。実際にゲーム制作を通して経験を積むことが、一番の実績になり評価されるからです。

ゲーム制作は個人の趣味でも、専門学校の課題でも、サークルの共同制作でもよく、とにかく作った経験があることがアドバンテージになります。

反対に、未経験者には任せられない仕事であるため、まったく違う業界や新卒からゲームプランナーになるのは難しいとされています。

ゲーム制作でなくとも、少なくとも何かを作る経験が求められます。デジタルコンテンツを自分で作り上げた経験や、クリエイティブな事柄を一切未経験という状況からの就職は難しいでしょう。

ゲームプランナーの募集では、作りたいゲームのコンセプトやアイデアを持ち込むよりも、そのゲームを作るためのスキルや、ゲーム制作の流れを知っている人が求めれるからです。
 

プログラマーなどからのキャリアアップ

プログラマーやエンジニアなどの専門職を経て、制作現場で仕事の流れを理解し、制作指揮としてゲームプランナーになるキャリアアップの方法があります。

主に、ゲーム制作会社ですでに勤めている場合のキャリアアップであり、チームの一員としてゲーム制作に携わった経歴が、ゲーム制作の実績となります。

学生の場合

ゲーム制作の実績作りの方法としては、個人での独学の制作、部活動やサークル活動での制作、専門学校での課題などがあります。

授業の課題として出される専門学校が一番知識や経験が積める場ですが、専門学校を出たからと言って、必ずゲームクリエイターになれるわけではありません。ゲーム業界への道は、人気が高く狭い門だということは念頭に置いておきましょう。

未経験者の場合

ゲーム制作の実績や経験がない、他業種からの転職でゲームプランナーになるには、企画管理職であることから、プロジェクト管理やコミュニケーション能力をアピールしましょう。

また、デバッガーなどのアルバイトから昇格する例も少なからずあります。
 

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まとめ

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