VTuberに関わる仕事とは? 8つの仕事を必須スキルとともに紹介
「VTuber業界の仕事に興味があるけど、どんな仕事があるのかわからない」。そんな人向けの記事です。マネージャーやVTuberディレクターなど8つの仕事と必要なスキルについて紹介。VTube業界の将来性についても解説しています。
コンテンツ [表示]
そもそもVTuberは何者なのか VTuber業界と合わせて紹介
「よくVTuberって聞くけど一体なんなの?」
「VTuberに関わる仕事をしてみたいけど、VTuber業界って将来性あるの?」
そういった方に向けて、VTuberの活動とVTuber業界についてまとめました。
まずはVTuberについて知っていきましょう。
VTuberとは
VTuberとは「Virtual YouTuber」の略称です。
実写で企画動画を投稿するYouTuberとは違い、2D・3Dのアニメや漫画のキャラクターのようなアバターで配信や動画投稿をします。
アニメや漫画のようなバーチャルキャラクターが、YouTuberのように活動することから「VTuber」という名称が広まりました。
VTuberは配信や動画投稿を行っており、ゲームで遊んだり雑談をしたり、歌を歌ったりもしています。
その活動はYouTubeだけではなく、オフラインイベントや企業とのコラボ、音楽ライブも行うなど活躍の幅は広いです。
VTuber市場について
VTuberは2016年のキズナアイさんから始まりました。
2017年にVTuber事務所「ホロライブプロダクション」から、ときのそらさんがデビュー。
2018年にはVTuberグループ「にじさんじ」がLive2Dを使った活動をスタートさせました。
2019年以降は個人勢(企業に所属せずに活動しているVTuberのこと)がさらに増え、2021年には「ホロライブプロダクション」のカバー株式会社と、「にじさんじ」のANYCOLOR株式会社が上場しました。
VTuber業界は配信だけではなく、VTuberの人気を活かしたIP事業を行っています。
たとえば、VTuberの大手企業での売上は配信でのスーパーチャット(投げ銭)ではなく、VTuberのグッズの割合が高いです。
なので、VTuberとは関係のない大手企業でも、自社製品とのコラボをVTuber事務所に依頼をすることが増えています。
国内だけで見てもVTuber需要は高まっていますが、海外でのVTuber需要も高まっています。
カバー株式会社の決算説明会(※1)では、「昨年度末に開示した海外売上比率25パーセント程度よりも、着実に高まっていると思います。」と、CFOの金子氏が発言されていました。
一方、ANYCORL株式会社は「番組的音楽的な活動や、『にじさんじ』の音楽コンテンツやイベントの配信コンテンツなどに力を入れていく。」と決算説明会(※2)で報告していました。
このように、海外でもVTuberの需要が高まっていることから、今後は国内外を問わず、VTuber業界がさらに発展していくことが期待されます。
※1 参考:ANYCOLOR株式会社(2025年4月期第四半期決算)
https://finance.logmi.jp/articles/380181
※2 カバー株式会社(2025年3月期第2四半期決算説明)
VTuberに関わる仕事を8つ紹介 必要なスキルも解説
VTuberに関わる仕事として挙げられるのは、主に下記の8つの仕事です。
VTuberに関わる仕事
- マネージャー
- VTuberディレクター
- VTuberイベントプランナー
- デザイナー
- イラストレーター
- 映像クリエイター
- モーションキャプチャーオペレーター
- 事務職
ここでは上記の名称で説明しますが、会社ごとに名称が違う場合もあります。
マネージャー
マネージャーは、VTuberのやりたいことをヒアリングしたり、イメージ戦略したりなど、そのVTuberらしさを形にする仕事をします。
VTuberの身近にいるため、一番のサポーターとして、スケジュールやモチベーションなどの管理を任されます。
そのほか、プロジェクトの進行管理や社内外の交渉ごとを行うことも。
さまざまな場所で話し合いをするため、コミュニケーション能力や協調性が必要な場面が多いです。
VTuberディレクター
VTuberディレクターは、VTuberに関わるプロジェクトの進行管理をする仕事です。
例えば、新しくVTuberを所属させたい場合、キャラクターデザインやオーディション、ネット環境や配信環境の管理を行うこともあります。
進行管理は、専門知識がないと正確に行うのが難しいため、マーケット知識や機材の知識など、さまざまな知識が必要となります。
VTuberイベントプランナー
VTuberイベントプランナーは、コンテンツ・イベントに関するプロジェクトの立ち上げから、管理を行う仕事です。
トレンドを取り入れたイベントにするために、情報収集や分析力が必要となります。
会場作りのためデザインや音響、宣伝など幅広く行うため、会社の中や外などの管理も行わないといけません。
また、自分が進めているイベント以外にも参加することがあるので、進行管理が特に大切な仕事です。
必要なスキルは好奇心の旺盛さと管理能力です。
デザイナー
デザイナーと一口に言っても、その役割や分野は実に多岐にわたります。
ここでは3Dデザイナー、Live2Dデザイナー、配信素材デザイナーを紹介します。
3Dデザイナーは、所属するVTuberに関する衣装や小物を3Dモデルで作成します。
3Dモデルだけでは配信やライブで使えないため、セッティングまで行います。
そのため制作知識だけではなく、Unityの知識も必要になってきます。
Live2Dデザイナーは、VTuberのLive2Dのモデル制作を行います。
「Live2D Cubism(ライブツーディーキュビズム)」で作成するため、その知識が必要です。
3D・2Dデザイナー共に、細かな作業となるので集中力と根気強さが必要となります。
配信素材デザイナーは、配信画面のデザインを行う仕事です。
主に、サムネイルやロゴ、コメント欄や背景などを作成します。
VTuberの配信画面は凝ったものが多いため、デザイン能力が重要となります。
イラストレーター
VTuberに関わるイラストレーターの仕事は、VTuberのアバターや新衣装のデザインです。
また、記念グッズやイベントグッズとしてイラストが採用されることもあります。
制作ソフトの知識やデッサン能力、色彩感覚だけではなく、要望を正確にヒアリングするためのコミュニケーション能力も必要となります。
映像クリエイター
映像クリエイターは、VTuberのプロモーション映像や、配信やライブの演出映像を作ります。
2Dだけではなく、3Dの映像も作成することがあります。
必要となる知識は「Adobe Premiere」「Adobe After Effects」などの映像制作ソフトです。
映像は驚きとトレンドをとらえたものを作るため、情報収集能力や独創性も必要となります。
モーションキャプチャーオペレーター
モーションキャプチャーオペレーターは、モーションキャプチャーでの操作をする仕事です。
3Dスタジオでの撮影が仕事のため、会社が使っているモーションキャプチャーの知識や、映像編集のスキルが必要になります。
人物だけではなく、小物のキャプチャーも行います。
画面での操作と人物側の操作の問題を的確に伝えて、修正するコミュニケーション能力と技術力が必要です。
事務職
事務職は、会社に関わる資料作成を主に行います。
商品の発注や仕入れ、経理業務など会社によって業務内容が変わることも。
基本的なパソコン操作ができれば、採用される可能性が高いです。
大手VTuber事務所から見る VTuberに関わる仕事
カバー株式会社は自社のサービスの詳細や、クリエイティブチームがどのような仕事をしているのかを「note」で公開しています。
こちらもぜひ参考にしてみてください。
全体的に必要となるスキル
VTuberに関わる全ての仕事に必要となるものは、コミュニケーション能力です。
このコミュニケーション能力とは、仕事の報告・相談・連絡です。
VTuber業界は、それぞれの専門分野の人々が1つの作品を作り上げるので、報連相を用いた連携が必要となります。
また、仕事を依頼するVTuberとのヒアリングも大切になるため、傾聴力・質問力・分析力も含まれます。
特に大手VTuber事務所でスタッフをする場合は、このようなコミュニケーション能力が必要となってくるので、参考にしてみてください。
VTuberに関わる仕事はどこで探せばいいのか VTuber業界の求人はこちら
「仕事内容はわかったが、どのようにして働けばいいのか」。
次へのステップがわからない人もいるでしょう。
学生の場合はVTuber業界の勉強ができる専門学校もあるので、そういった場所へ通うのも1つの手段です。
社会人の場合は、自分で勉強して副業やフリーランスで活躍することもできます。
会社に入りたい人はVTuber事務所はもちろん、コンテンツ制作会社で求人を探すと良いでしょう。
VTuber業界の求人ならここをチェック
VTuber業界の求人を探したい人は、VTuberなどエンタメ・ゲーム業界に強い「ConfidenceCreator」がオススメです。
サイトで登録したあとに、面接を行い案件を紹介します。
経験豊富なキャリアアドバイザーがサポートするので、安心して任せることができます。
VTuber業界未経験の方でも、登録可能なのでぜひ登録してみてください。