【図解】ブロックチェーンとは?|NFTを支える技術の3つの特徴
Web3.0の基盤技術、ブロックチェーンとは?今となっては暗号通貨やNFTなど、幅広く使われている技術ですが、正直よくわからん…というのが本音のところ。今回は、ブロックチェーンとは?をテーマにNFTなどへの活用例を含めて紹介します!
本記事の内容まとめ
- ブロックチェーンとは?
「暗号化されたデータの塊(ブロック)をチェーン状に繋げていき、分散して保管する技術」 - ブロックチェーンは中央管理者が不要なしくみ
- ブロックチェーンはデータの改ざんに強い
- NFTや暗号通貨の作成・運営に大きな役割を持っている
ブロックチェーンとは?|ざっくり一言で概要を説明!
ブロックチェーンをざっくりと説明すると
暗号化されたデータの塊(ブロック)を
チェーン状に繋げていき、分散して保管する技術
のことです。
ブロックチェーンを理解するためには、データの形状を見ると非常に分かりやすくなります。
イメージとしては、下記の通りです!
ブロックチェーンは、21世紀に入ってから誕生した新しい言葉です。
そのため、いろんな人や色んな機関が色んな定義をしています。
また、技術の進化によって新しいブロックチェーンも出てくるかもしれません。
ですが、先ほどの
① データをブロック状に暗号化している。
② データをチェーン状につなげている。
③ データは分散して管理している。
ということは、だいたい共通しております。
敢えて難しく説明すると、このようになります。
1)「ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。」
2)「電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術を広義のブロックチェーンと呼ぶ。」
概要の説明は以上になりますが、
先ほどの説明の中で何度も「データ保管」という単語が出てきたと思います。
ブロックチェーンの技術は、データを保管する技術なんだ
ということも、なんとなく意識しておいてください!
ブロックチェーンとは?|基本的な仕組みについて
で、次に来るのは「それはわかったけど、具体的にどうやってるの?」という話ですよね。
この章では、ブロックチェーンの基本的な仕組みをざっくりと説明していきます!
仕組み①|一定量のデータがたまる
ブロックチェーンは、データの保管の技術だとさらっと説明しました。
保管の技術である以上、まずは保管するデータが必要ですよね。
ブロックチェーンでデータを保管する際は、「データが〇〇個たまったら保管する」という
ルールを決めておくことが一般的です。
例えば、ブロックチェーンを使った通貨として有名な「ビットコイン」は、
4200回分のビットコインの取引データがたまったら、ブロックを作る
という、非常にシンプルなルールで動いています。
4200回っていう数にはびっくりしますがΣ(・□・;)
仕組み②|データを暗号化する
データがたまってからが、暗号化の勝負です。
こちらの暗号化の作業ですが、
ブロックチェーンの運営に参加するコンピューターそれぞれが全力で行います。
ビットコインのブロックチェーンでは、この全力の暗号化をマイニングといいます。
そして、一番初めに暗号化の作業が終わった人のデータを全員で確認します。
仕組み③|ブロックの承認|コンセンサスアルゴリズム
つまり、相互で答え合わせするんですね。
そうしてブロックチェーンに参加しているコンピューターのすべてが「これは正しいです」という
合意をすることで、次のブロックに移ります。
※このような合意形成の方法をコンセンサスアルゴリズムといいます。
以上の手順を繰り返して、ブロックチェーンはデータを保管していきます。
ブロックチェーンの3つの特徴とは!|メリットについて
ブロックチェーンの仕組みを説明してまいりました。
そして、次に来るのは「ブロックチェーンでデータを保管すると何がいいのか?」です。
いわゆるブロックチェーンのメリットと特徴について、お話していきます。
特徴①|中央機関が存在しない|トラストレス
先ほど、ブロックチェーンの仕組みについて説明しました。
参加者全員のコンピューターで暗号化を行い、
参加者全員のコンピューターで暗号化が正しいのか確認する。
これがブロックチェーンの基本です。
ポイントは、この営みには参加者しかいないという点です。
取りまとめをする中央機関なしに仕組みがまわるのが特徴です。
左側の「分散型」の図がブロックチェーンの組織の形です。
一方、通常の「管理者」がいるのが右の図です。
ブロックチェーンの場合、管理者のような特定の誰かの正しさを信頼しなくても良くなります。
これを「トラストレス」といいます。
ブロックチェーンを理解するには「ふ~ん、そうなんだ」くらいの意味合いですが、
「中央管理者がいなくても仕組みが回る」という考え方は、
Web3.0という流れで見ると重要ワードになります。
詳しくは、Web3.0について説明したこちらの記事をどうぞ。
特徴②|改ざんが極めて困難|分散型台帳
話をブロックチェーンに戻します。
この改ざんが極めて困難であるという点が、
ブロックチェーン最大のメリットです。
先ほど、ブロックチェーンは多くの参加者で運営されている仕組みだと触れました。
そして、ブロックチェーンで暗号化された記録はそれぞれの参加者のPCに保管されます。
これを分散型台帳といいます。
これが改ざんに強い一つ目の理由です。
データを改ざんしようとしたら、ブロックチェーンの参加者すべてのデータを
書き換えないといけません。これは非常に大変です。
もう一つの改ざんに強い理由はこのデータの形にあります。
先ほどは触れませんでしたが、特定のデータには、その前のデータの要約が必ず入っています。
これがブロックチェーンのデータの特徴の一つでもあり、
改ざんを難しくする二つ目の理由です。
データを書き換えようとしたら、そのひとつ前のデータも書き換えなくてはなりません。
そしてそのためには、そのもう一つ前のデータも書きなえなくてはなりません。
……というように、無限に遡って書き換えなくてはなりません。すごく大変です。
仮にそんな超大変なことができる人物とスーパーコンピューターがあったとします。
ですが、そんな大変なことができる能力があるとしたら、
ブロックチェーンの参加者としてマイニングしたほうが得になるでしょう?
わざわざ不正なデータの書き換え、しますか?
そういう目線からも、ブロックチェーンは改ざんに強い、
あるいは改ざんするメリット以上に大変であるといえます。
特徴③|システムが停止しにくい
三つ目の特徴に「システムが停止しにくい」という点があります。
これは、ここまで読み進めていただいた方ならピンとくると思います。
複数のコンピューターで同じ作業をしているので、
誰か一つが停止しても、大きな問題にはならないのです。
でも、これがブロックチェーンではなかったら?
例えばサーバーがダウンしてしまったりしたら?
そのサーバーで運営していたサービスは使えなくなります。
いわゆる「サーバー・クライアント型」の場合、ブロックチェーンと比較して、
サーバー停止が致命的になってくるんですね。
ブロックチェーンの活用例|NFT
以上、ブロックチェーンの仕組みと特徴について説明してきました。
最後に、ブロックチェーンの活用例としてNFTの話をして終わりたいと思います。
NFTとは?
NFTとは、デジタルデータに「本物」の証明をすることだと、
以前の記事でもざっくり説明してまいりました。
↑日本ブロックチェーン協会さんの定義。
おそらくこれが日本のスタンダードな定義なのですが、難しすぎる。
専門用語を専門用語で説明するの困ります……。そして長い。