【Web3用語集】NFTプラットフォーム・NFTマーケットプレイスとは
Web上で大きな影響力があると言われる話題の中で、意味がわからない専門用語はありませんか。この記事では「NFTプラットフォーム」と「NFTマーケットプレイス」という単語について、意味や定義、具体例などを含めて説明していきます。
NFTプラットフォームとは|意味や定義
「プラットフォーム」とは、サービスやシステムを提供している場所のことで、インターネット上ではGAFAM「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」「Microsoft」などが有名なプラットフォームです。
「NFTプラットフォーム」とはNFTを採用しているプラットフォームのことです。具体的には下記で説明する「NFTマーケットプレイス」をサービスの一環として運営しているプラットフォームです。
NFTマーケットプレイスとは|意味や定義
NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)とはブロックチェーンの技術を使っており、データの改竄に非常に強い性質をもっているため、デジタルにおいても鑑定書や証明書としての信頼性があります。その公平で安全なデータ管理を取引に使用できる市場として「NFTマーケットプレイス」はつくられました。
プラットフォームはWebサイトやアプリなどのサービスを提供する運営を意味していますが、「マーケットプレイス」とは、プラットフォーム上で提供されている「市場」のサービスを指します。「NFTマーケットプレイス」とはNFTを購入や販売して利用できるサービスです。
「NFTプラットフォーム」と「NFTマーケットプレイス」は似たような意味の言葉ですが、「NFTプラットフォーム」というサイトの中に「NFTマーケットプレイス」という市場のサービスがあると考えてください。
NFTマーケットプレイス|実例
現在、NFTの取引ではビットコインと同じようなブロックチェーンによる仮想通貨「イーサリアム」が主流です。取引がされている対象は、デジタルアート作品、ブロックチェーンゲーム、チケット、数量限定品、アパレルファッション、トレーディングカード、スポーツ選手の映像、不動産などさまざまなものがNFTとして扱われています。
各NFTマーケットプレイスでは、取り扱っているNFTの他にも、使用できる仮想通貨、手数料やガス代と言われるブロックチェーン特有の代金など細かな違いがあります。NFTはデータの希少価値を担保する技術であり、NFTマーケットプレイスはそれぞれが独立しています。何処で何を扱っているのかをよく調べてからでないと、目的のNFTはそのマーケットプレイスでは出品されていなかったということもありえるため注意しましょう。
ここではNFTマーケットプレイスの実例を6つご紹介します。
CoincheckNFT
国内最大手の仮想通貨取引所のプラットフォームである「Coincheck」が運営する、日本初の暗号資産でNFTの取引ができるサービスが「CoincheckNFT」です。Coincheckの仮想通貨取引のアカウントを持っていればそのまま利用ができます。
ゲームやトレーディングカードの取引に、ビットコインやイーサリアムをはじめCoincheckで扱っている数十種類の仮想通貨を使用できるのが特徴です。
Miime
メタップスアルファ社という会社が立ち上げたNFTマーケットプレイスでしたが、Coincheckのグループ会社によって子会社化しました。Coincheckと共に日本の会社であるため、日本語・日本円での利用が可能ですが、CoincheckNFTとは別のブランドとしてサービスを提供しています。
NFTの販売者と購入希望者で、価格の値段交渉をできるオファー機能というシステムがあります。
Opensea
イーサリアムを使用できる世界最大規模のマーケットプレイスです。NFTアートをはじめ音楽やゲーム・トレーディングカードなど幅広く取り扱っており、ブロックチェーンのドメインやユーティリティートークンなどの取引も扱っています。
イーサリアムの他にもPolygon(ポリゴン)Klaytn(クレイトン)というブロックチェーンの仮想通貨で取引が可能です。
Adam byGMO
インターネット証券などで有名なGMOインターネットのプラットフォームで開かれているNFTマーケットプレイスです。日本国内でも信用が高く、イーサリアムの他にも日本円での口座振り込み・クレジットカードに対応しています。
YouTuberのスペシャルコンテンツをNFTとして販売し始めた他にも、スポーツ観戦やデジタルアートなどを扱っています。
NFT Studio
イラストクリエイターを支援することを目的としたプラットフォームの、イラストアートに特化したNFTマーケットプレイスです。クリエイター支援のため、出品に際してガス代をクリエイターが払う必要がなく運営が負担しています。
イラストの販売登録は審査制であるため、玉石混合とはならなず全般的に芸術性の高い作品を取り扱っています。
SBINFT Market
大手金融グループのSBIホールディングスの子会社が展開しているNFTマーケットプレイスです。元は「nanakusa」という名前でしたが、全面リニューアルと同時に改名しました。
登録アーティストは審査制で誰でも販売できるわけではありませんが、そのぶん質の高く幅広いデジタルアート・音楽・写真などを取り扱っています。