【メタバースインタビュー】メタバース×TV番組!TOKYO MX『クラウドダンディ』のチャレンジ(TOKYO MX様)
TOKYO MX様で放送中の『バラいろダンディ』(月~金 20:30~)のスピンオフ番組として生まれた『クラウドダンディ』という番組があります。「クラウド」をテーマに、行政DX・企業DX・教育DX等を徹底解説する番組で「メタバース空間での公開収録」を行っている同番組の運営に関わるスタッフの皆様に直撃インタビュー!メタバースとテレビ番組の新しい可能性について伺いました。
TOKYO MX『クラウドダンディ』とは?
『クラウドダンディ』公式HP:https://s.mxtv.jp/variety/clouddandy/
『バラいろダンディ』公式HP:https://s.mxtv.jp/barairo/
毎週月曜日~金曜日 20:30~ 好評放送中!
観覧者とのより近い「双方向性」
TOKYO MX様で放送中の『バラいろダンディ』
そのスピンオフ企画として始まった『クラウドダンディ』は、「クラウド」をテーマにして、メタバース空間での公開収録にチャレンジしている企画です。
テレビの中でも数えるほどしか事例がない「メタバース」での公開収録。
今回は、その舞台裏で活躍する制作チームの皆様からお話を伺いました。
ーーー制作や編集でお忙しい中ありがとうございます。本日はよろしくおねがいいたします。
ーーー今回「メタバースでの公開収録」を行った訳ではありますが、通常の公開収録と比較して、メリットは感じましたか?
TOKYO MX(以下「MX」と表記)「そうですね。今までの公開収録と比較しての一番のメリットとしては、観覧者とのリアルタイムな双方向性が実現できたことだと思います。」
MX「今までのテレビ番組でも、番組の視聴者や観覧者とTwitterのハッシュタグ等に寄せられたコメントを取り上げたりして双方向のやり取りにチャレンジしてはいました。」
MX「ですが、今回のメタバース収録はよりリアルタイムにやり取りができたと思います。公開収録に参加された方にはわかっていただけると思いますが、まず、チャットという機能があることで、リアルタイムな声を聴くことができます。」
MX「今回はそれに加えて、視聴者のマイク(場合によってはカメラも)をオンにすることで、リアルタイムな声を即座に聞くことができました。」
こちら、「クラウドダンディ」の公開収録の画面です。
アバターの姿でメタバース空間内を動き回れるだけではなく、いわゆる「チャット」や参加者間の「ダイレクトメッセージ」もあり、リアルの「お茶の間」でみんなで番組を見ながらおしゃべりしているかのような臨場感です。
また「リアクションボタン」もあり、いいねと思ったらその場で「いいね」ボタンを押して意思表明できたり、拍手ボタンを押したら拍手できたり、リアルな観覧ができるようになる仕掛けが盛りだくさんでした。
実際に、番組MCから「観覧中の〇〇さんいかがでしょうか?」と話を振られたら、マイク(場合によってはカメラも)をONにすることで、直接番組にメッセージを届けることができます。
今までTwitterのハッシュタグ等でのお気持ち表明がメインだったテレビ番組との関わり方が、視聴者・観覧者目線でも大きく変わっております。
ーーー私も公開収録に参加して「番組との距離の近さ」は感じました。これは新しいテレビとのコミュニケーションの形になるぞと。
MX「双方向性が出ることを制作側も期待してはいたので、そこは狙い通りと言えば狙い通りです。レスポンスが即座にあり、映像と音声。つまり視覚と聴覚両方でコミュニケーションできたことは、今後の番組制作の一歩目としては良かったのかなと。」
「メタバース公開収録」の実現の裏側
ーーー逆に、制作側でのご苦労はありましたか?
MX「新しい取り組みなので、そこは当然ながらありました。まず、技術チームを二つ組成しなくてはならないところです。今回の公開収録は、スタジオとメタバース空間という二つのセットを運営する必要がありました。バーチャルでセットを組むことに加えて、もう一つ特別なメタバース空間を作ります。なので当然、それぞれのスタジオをサポートする技術チームも二つ必要になります。」
ーーー単純に労力が倍必要になる訳ですね。
MX「そうですね。裏話ですが、今回の収録をするにあたって、出演者が参加されるスタジオの方は、クロマキー(緑色の背景)を入れたり、バーチャルでセットを作成したりで、準備だけで6時間程度かかっています。通常の準備は3時間程度なので、これも倍ですね。」
ーーー裏側ではご苦労があったのですね……
MX「ですが、今後こういった(メタバースとの併用)形式での公開収録が増えれば、例えば『メタバース収録専用スタジオ』みたいなものができたりして、より工数低くこういった収録ができるようになってくるのではないでしょうか。技術的に手軽にテレビとメタバースが接続できるようになれば、使う制作マンも増えていくと思います。」
ーーー今後もメタバースでの公開収録を続けていかれるのでしょうか?
MX「そうですね。私たちも、こういった取り組みを始めたばかりで、ちょっとづつ手探りで作ってきました。ですが、こういった取り組みを続けていくことで知見も溜まっていくので、メタバース空間構築のご支援をいただいているチームも含めて、これからどんどんアップデートしていきます。
MX「長い道のりではありますが、パワフルなチームを作っていきたいですね。」
多くの人に収録を届けたい!
ーーー最後になりますが、メタバース収録にはどういった可能性を感じていらっしゃいますか?
MX「そうですね。やはりご時世的には『人を集めて何かイベントをする』のは大変な時期になっていると思っています。それは公開収録も同じです。」
MX「ですが、このような『メタバース収録』を行えば、それこそ全国各地から多くの人を集めることができますし、今後技術が発展していけば、何億人という人とつながることができます。国立競技場に収容するレベルの人も、同時に接続ができるようになるのではないでしょうか。」
MX「テレビ番組というエンターテイメントを、皆で共有し、すべての人が視聴することができる。そんな未来に向かって取り組んでいきたいと考えています。」
ーーー本日はありがとうございました。
『クラウドダンディ』放送予定日はこちら!
第四回:8 月 27 日(土) 20:00~21:00
『バラいろダンディ』がメタバースに登場!
スタジオセットをバーチャルで完全再現し、
「クラウド」をテーマに、
行政DX・企業DX・教育DXの問題点から、
クラウドが実現する明るい未来まで徹底解説!
“メタバース観覧”で、出演者にリアルタイムで声を届けよう!