【Web3用語集】DAppsとは|意味や解説
Web3.0とよばれるITについての話題の中で、意味がわからない専門用語などはありませんか? この記事ではブロックチェーンに関わる話題で使われる「DApps」という単語について、意味や定義を解説していきます。
DAppsとは|定義
「DApps」は(Decentralized Applications)の略称で、日本語の直訳では「分散型アプリケーション」という意味です。非中央集権的な分散型システムで作られたアプリケーションの意味であり、端的に説明すると「ブロックチェーンを使用したアプリの総称」になります。
スマートフォンのアプリケーションでも、提供する会社でiTunes、androidと呼び分けますね。
それと同じく呼び分ける際の区分だと思うと理解しやすいでしょう。
日本では分散型アプリケーションと呼ばれることもあります。
金融に関わる内容のものやエンタメ性の高いゲームなど、アプリケーションのジャンル問わずブロックチェーンを用いていればすべてDappsと呼びます。
現在使われているアプリケーションの多くがWeb2.0の時代、つまりブロックチェーン以前の物を引き続き使われています。例えば、Google chromeやInternet Edgeなどのウェブブラウザ、仕事用に多く使われているMicrosoftのアプリケーション、ほとんどのコミュニケーションツールやSNSなども従来のアプリケーションです。これから先、互換性のあるアプリがDAppsで開発されていくにつれて順次置き換わっていくと考えられてます。
DAppsとは|解説
ブロックチェーンによる非中央集権的な分散型システムでのアプリケーションがDAppsであるということは、一番最初のブロックチェーンでの仮想通貨である「ビットコイン」こそが最初のDAppsです。
従来のアプリケーションの多くが管理サーバーに接続して利用する、クライアントサーバー方式です。対して、DAppsはP2P(ピアー・トゥ・ピアー)という方式になります。P2P方式は、利用者同士の情報共有で作り上げる方式で、Web3.0より前に理論的には存在していたのが、ブロックチェーンの技術によって実現可能になりました。
Dappsとブロックチェーンとの関係|長所と短所
DAppsはブロックチェーンの長所や短所などの性質をそのまま受け継いでいます。
長所としては、オープンソースになるため、誰でも参加可能であり公平性が保たれ、中抜きなどの中間マージンがとられません。また、改竄への耐性が高いため、セキュリティが高い信頼のおけるアプリになります。
短所としては、管理者がおらず利用者の合意形成で運営されるので、仕様変更が必要になった時などのアップデートや、サービスの一時停止がすぐには行えないなどがあります。
また、DAppsはブロックチェーンと同じく法的な整備がまだされていないので、これから先どういった扱いになるのかわからないという問題もあります。
まとめると、Dappsはロックチェーンの持つ特性によって以下3つが可能となっています。
DAppsのメリット
- 人の手を介することで発生するコストをスマートコントラクトで削減
- オープンソースでコードを真似て制作費用をおさえてアプリ制作が可能
- ユーザー情報などプライバシーが開示されない
その反面ブロックチェーン技術の特性を生かした活用が発展途上であることから
DAppsの課題
- 取引の手数料(ガス代)が取引すべてにかかり、その料金も変動する
- 支払いは暗号資産のみで法定通貨での支払いは不可
- トラブルがあっても仲介する組織の金銭的な補填・保証がないため個人の責任が大きい
・・・といった課題もあります
Dapps の実例
現在、DAppsが多く作成されているのが、仮想通貨としても流通しているブロックチェーンの「イーサリアム」です。
作りやすいプラットフォームが用意されておりスマートコントラクト化されているので、作成に対してのハードルが低く初心者でも参入しやすくなっています。
ただし、イーサリアムを使用するうえで必須となるガス代がかかることや、イーサリアム自体が大規模なブロックチェーンとなってきているため処理速度に時間がかかる問題があります。
有名なDApps
Dappsの実例|プラットフォーム