ゲーム制作で押さえておきたい|基本的な開発の流れ

ゲーム制作で押さえておきたい|基本的な開発の流れ

ゲーム制作で押さえておきたい|基本的な開発の流れ

ゲーム業界に関心のある人は、ゲームがどのような流れをたどって開発されているのか気になるのではないでしょうか。
この記事では、ゲーム制作の基礎となる開発の流れを解説します。企画からリリースまで、ゲームがどのようにして誕生するのか、その全貌を分かりやすくご紹介します。

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  1. 1ゲーム開発とは?
  2. 2ゲーム開発の流れ
  3. 2.1企画段階
  4. 2.2設計段階
  5. 2.3開発段階
  6. 2.4テスト段階
  7. 2.5リリース段階
  8. 3各工程における役割
  9. 3.1ゲームプランナー
  10. 3.2プログラマー
  11. 3.3グラフィックデザイナー
  12. 3.4サウンドクリエイター
  13. 3.5ゲームテスター・デバッガー
  14. 4個人でゲーム開発を行う場合
  15. 4.1企画段階
  16. 4.2設計段階
  17. 4.3開発段階
  18. 4.4テスト段階
  19. 4.5リリース段階
  20. 5まとめ

ゲーム開発とは?

ゲーム開発のイメージ画像

ゲーム開発とは、ゲームを企画からリリースまで作り上げる一連の工程のことです。
ゲーム開発には、個人で趣味として行うものから、大企業が数十人規模のチームで数年かけて開発するものまで、さまざまな規模と形態があります。

個人での開発は、アイデアを形にする自由度が高い一方で、全ての工程を一人で担うため、時間や労力が必要です。
企業での開発は、専門のチームで分業することで大規模なゲームを開発できますが、組織のルールやスケジュールに縛られることもあります。さらに、企画段階からリリースまでの期間が長くなる傾向があります。

本記事では、ゲーム開発の基本的な流れを、開発段階ごとに分けて解説していきます。

ゲーム開発の流れ

ゲーム開発についてのイメージ画像

ゲーム開発には、どんなゲームを作りたいのかを考え出す「企画」、ゲームのルールや世界観を具体化する「設計」、実際にゲームを動かすためのプログラムを作成する「開発」、ゲームが正常に動くかを確認する「テスト」、そして完成したゲームを世に送り出す「リリース」の工程があります。

今回はチームでの開発の流れについて、一つずつ工程を解説します。

企画段階

ゲーム開発の出発点となるのが企画段階です。
どんなゲームを作りたいのか、そのゲームの魅力は何なのか、といったことを具体的に考えていきます。

企画段階では、ゲームの成功を左右する重要な決定が数多く行われます。そのため、チーム全体でアイデアを出し合い、議論を深めることが大切です。

企画段階で行うこと

  • アイデアの創出
新しいゲームのコンセプトやアイデアを考え出します。既存のゲームとの差別化や、ユーザーのニーズに合ったアイデアが求められます。
  • ターゲット層の選定
ゲームをプレイする主なユーザー層を明確にします。年齢層、性別、趣味など、さまざまな要素を考慮してターゲットを絞り込むことで、より魅力的なゲームを作ることができます。
  • 市場調査
既存のゲーム市場を分析し、開発しようとしているゲームがどのような位置づけになるのかを検討します。競合となるゲームとの違いや、独自の強みを明確にすることが重要です。
  • 仕様書の作成
ゲームの具体的な内容を文書化します。ゲームのルール、操作方法、ストーリー、キャラクターなど、ゲームの全体像を詳細に記述していきます。
  • プロトタイプ作成
プロトタイプとは、製品やシステムの試作品、原型のことを指します。企画段階では、ゲームの具体的な設計がまだ固まっていない状態なので、アイデアの実現可能性や面白さを検証するために作成されます。プロトタイプを作成するタイミングは、プロジェクトの規模や複雑さによって異なります。

企画段階でしっかりと準備することで、後の作業工程をスムーズに進めることができます。また、企画段階で作り上げた仕様書は、開発チーム全体で共通認識を持つための重要な資料となります。

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参考:「プロトタイプ版 – プログラミング用語解説|Unity高校&ゲームスクールのG学院」

設計段階

設計のイメージ画像

企画段階で生まれたアイデアを、実際にゲームとして形にするために計画を立てるのが設計段階です。
設計段階では、企画段階で決まった内容を基に、ゲームの具体的な構造を構築して設計書を作成します。設計がしっかり行われていないと、開発中に大きな問題が発生したり、開発期間が長引いたりする可能性があります。

設計段階で行うこと

  • ゲームシステムの設計
ゲームのルールや進行方法を詳細に設計します。例えば、RPGであればレベルアップシステムや戦闘システム、パズルゲームであればクリア条件などを具体的に決めます。
  • 世界観の構築
ゲームの舞台となる世界観を深く掘り下げます。ストーリー、キャラクター、背景設定などを作り込み、プレイヤーが没入できるような世界観を構築します。
  • 画面設計
ゲーム画面のレイアウトやデザインを決めます。ユーザーインターフェース(UI)の設計もこの段階で行われます。
  • 技術設計
ゲームを動かすための技術的な仕様を決定します。使用するゲームエンジン、プログラミング言語、グラフィックス表現などを選択します。
  • プロトタイプ作成:アルファ版(α版)
ゲームの基本的な機能を設計した後に、その設計が正しく機能するかを確認するために作成されます。ゲームの画面構成やキャラクターデザインなどを決定してから、それらがゲームにどのように組み込まれるかを確認することもできます。また、デバッガーに性能を評価してもらうことや、問題点を早期に見つけて修正するなどの目的もあります。

設計段階で作成された設計書に基づいて、プログラマーはプログラムを作成し、グラフィックデザイナーはグラフィックを作成します。設計書が詳細かつ正確であるほど、次の開発段階がスムーズに進み、高品質なゲームを制作することができます。

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開発段階

設計段階で作成された設計書に基づいて、実際にゲームを制作する段階です。
開発段階では、設計書の内容を具体的に形にしていきます。プログラマー、グラフィックデザイナー、サウンドクリエイターなど、さまざまな分野の専門家が協力して作業を進めます。

開発段階で行うこと

  • プログラミング
ゲームのロジックや機能をプログラミング言語を用いて実装します。ゲームの動きやキャラクターのAI、ゲーム画面の表示など、ゲームのあらゆる部分をコードで記述します。
  • グラフィック制作
ゲームの背景、キャラクター、オブジェクトなどのグラフィックを作成します。3Dモデルの作成、テクスチャの貼り付け、アニメーションの作成など、視覚的な表現を行います。
  • サウンド制作
ゲームのBGMや効果音を作成します。音楽の作曲、効果音の収録、音響効果の調整など、聴覚的な表現を行います。
  • デバッグ
プログラムのエラーを修正し、ゲームが正常に動作することを確認します。バグの修正やパフォーマンスの最適化を行います。
  • プロトタイプ作成:ベータ版(β版)
アルファ版を改良し、多くの機能を実装して、より完成に近づけたバージョンを作成します。一般ユーザーに公開して、意見を求めることもあります。バグの発見と修正、ゲームの全体的なバランスや難易度を調整することが目的です。

開発段階では、設計段階で決まった内容と実際のゲームとの間にズレが生じることがあります。そのため、定期的に設計書と開発状況を比較し、必要に応じて設計書を修正する必要があります。
また、開発中に新しいアイデアが浮かぶことも多く、柔軟に対応していくことも重要です。

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テスト段階

開発されたゲームが、設計書通りに動作し、バグがないかを確認する段階です。
テスト段階では、様々な角度からゲームを検証し、品質を高めていきます。

テスト段階で行うこと

  • バグの発見と修正
ゲームをプレイし、バグや不具合を発見します。動作がおかしい部分や、意図した挙動と異なる部分などを修正します。
  • パフォーマンスの評価
ゲームがスムーズに動作するか、処理速度が十分かなどを評価します。
  • バランス調整
ゲームの難易度やキャラクターの強さなどを調整し、プレイヤーが楽しめるようにバランスを取ります。
  • 機能テスト
各機能が正しく動作することを確認します。例えば、セーブ機能、ロード機能、オンライン機能などが正常に動作するかをテストします。
  • プロトタイプ作成(マスター版)
全ての機能が実装され、ベータ版までのバグが修正されて安全性が確保された、製品版となるバージョンです。ゲームをリリースする準備を整えることが目的です。

テスト段階をしっかりと行うことで、リリース後のバグ発生を最小限に抑えることができます。また、プレイヤーからのフィードバックを参考に、ゲームの完成度をさらに高めることも期待できます。

リリース段階

リリース段階のイメージ画像

完成したゲームを世の中に送り出す最終段階です。
リリース段階では、開発したゲームが多くのユーザーにプレイしてもらえるように、さまざまな活動を行います。

リリース段階で行うこと

  • 製品版の作成
テスト段階で修正されたゲームデータを基に、製品版を作成します。ゲームのパッケージング、マニュアルの作成、デジタル配信の準備などを行います。
  • プロモーション
ゲームの発売を告知し、ユーザーの興味を引きつけます。トレーラーの作成、プレスリリースの配信、SNSでの情報発信などを行います。
  • リリース
ゲームを販売開始します。パッケージ版の販売、ダウンロード版の配信など、様々な方法でゲームをユーザーに届けます。
  • アフターサポート
リリース後も、ユーザーからの問い合わせの対応や、バグ修正のためのアップデートを行います。

リリース段階は、開発チームにとって重要な段階の一つです。長期間にわたって開発してきたゲームが、ようやくユーザーの手に渡る瞬間です。
リリース後のユーザーからのフィードバックは、今後のゲーム開発に活かしていくための貴重な情報となります。

各工程における役割

各工程における役割のイメージ画像

各工程において、さまざまな職種が密接に連携しながら作業を進めます。
例えば、ゲームプランナーが設計したゲームシステムを、プログラマーが実装し、グラフィックデザイナーが視覚的に表現します。また、ゲームテスターからのフィードバックを基に、プログラマーやグラフィックデザイナーは修正も行います。

このように、多職種が連携し、それぞれの専門性を活かすことで、魅力的なゲームは誕生します。

本項目では、ゲーム開発に関わる主な職種とその役割について解説します。

ゲームプランナー

ゲームの企画段階から携わり、ゲーム全体のコンセプトや世界観、ゲームシステムなどを設計します。プレイヤーが楽しめるゲーム体験を提供するために、ゲームの面白さや奥深さを追求します。

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プログラマー

ゲームプランナーが設計したゲームシステムを、実際のプログラムとして実装します。ゲームの動きやキャラクターのAI、ゲーム画面の表示など、ゲームのあらゆる部分をコードで記述します。

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