業種別 ・ゲームクリエイターになるためのポートフォリオ作成指南

業種別 ・ゲームクリエイターになるためのポートフォリオ作成指南

業種別 ・ゲームクリエイターになるためのポートフォリオ作成指南

「ゲーム会社にクリエイターとして就職したい」と考えているみなさん、『ポートフォリオ』は作っていますか?ゲーム会社に限らず、クリエイターとして就職するためには必須アイテムとなるポートフォリオ。本記事ではイラストレーター・UIデザイナー・ゲームプランナーの3業種を例に、ポートフォリオの作り方を解説します。

コンテンツ [表示]

  1. 1ポートフォリオを作成する理由とは
  2. 1.1ポートフォリオって何?
  3. 1.2ゲーム会社就職にポートフォリオは必要?
  4. 1.3ゲーム会社がポートフォリオから測ること
  5. 2ポートフォリオに必要な共通項目
  6. 2.1「目的」を明確に
  7. 2.2どんな媒体で作る?
  8. 2.3どんなソフト・アプリで作るのか
  9. 2.4ポートフォリオに載せる共通項目
  10. 3各業種別ポートフォリオの作り方指南
  11. 3.1イラストレーター
  12. 3.2UIデザイナー
  13. 3.3ゲームプランナー
  14. 4おすすめ参考サイト
  15. 5まとめ

ポートフォリオを作成する理由とは

黒いスケッチブックと筆

ポートフォリオって何?

ポートフォリオとは、自身の制作物をまとめて見られるようにした、いわば作品集にあたります。

ゲーム会社への就職活動においては、クリエイター系の業種に応募する際、高い頻度で企業から提出を求められるものです。

ゲーム会社就職にポートフォリオは必要?

イラストレーターやUIデザイナーなど、グラフィックやデザインの能力が求められる業種ではほぼ必須といえます。

募集書類欄に「ポートフォリオ」「作品をまとめた物」と記載があれば、必ず準備しましょう

 

また、ゲームプランナーやプログラマーなど、グラフィックやデザインのスキルが直接求められない業種でも、これまでの制作物や参加プロジェクトについて質問を求められる場面があります。

そうした事態にもしっかり対応できるよう、過去の制作物をわかりやすくまとめておくことは大切です。

ゲーム会社がポートフォリオから測ること

ゲーム会社の面接官は、ポートフォリオから『志望者のクリエイティブ能力・スキル』を測ります。

 

志望者が直接制作した作品やその詳細事項を見ることで、「自社に必要な人材か」「自社での活躍が期待できる存在か」などを判断する重要な材料のひとつとなります。

 

そのため、志望者は志望する企業に合わせて、企業分析に基づいた適切な内容のポートフォリオを作成することが必要です。

ポートフォリオに必要な共通項目

黒板に書かれたチェックリストの画像

本章では、ポートフォリオを作成するポイントを解説します。

まず、業種別の解説に移る前に、すべての業種に共通するポイントを説明します。

「目的」を明確に

ポートフォリオ作成の大前提は『目的』です。

  • 誰に見せたいのか
  • 何を見せたいのか
という目的をしっかり設定しましょう。
 

例えば、『女性向け恋愛ゲームを多く作っている企業』の『ソーシャルゲームのキャラクターデザイナー募集』という求人に応募する際、ファンタジー系のキャラクターや背景イラストばかりを載せたポートフォリオを提出しても、全く見向きもされないでしょう。

これは、その会社で働いても技術や知識を最大限活かせないと判断されてしまうからです。

 

応募する企業が「どのようなカテゴリの作品を制作しているのか」「具体的な業種」をしっかり確認してからポートフォリオを作成しましょう。

どんな媒体で作る?

「ポートフォリオを作成する必要性や目的は理解したものの、どんな媒体で作ればいいのかわからない」と感じられる方もいるかもしれません。

ポートフォリオを掲載する媒体は大きく分けて

  • PDF
  • WEBサイト

の3種があります。

 

従来は紙媒体での提出がほとんどでしたが、最近ではPDFやWEBサイトのURLをメールやフォームで提出する方法も増えています。

 

おすすめはPDF媒体による作成です。PDFで作成しておけば、紙媒体の提出が求められた際にも印刷して対応することができます。

事前に提出書類の記載をしっかり確認し、適した媒体で作成するようにしましょう。

どんなソフト・アプリで作るのか

PC等のデジタルツールでポートフォリオを作成する際、どのようなソフト・アプリを使用すればいいのでしょうか。

以下に、ポートフォリオ作成で多く使用されているソフト・アプリをご紹介します。


 

Adobe illustrator(有料)

デザイン・グラフィック制作における王道ソフトです。
企業でも使用されていることが多く、このソフトを使えるスキルがあることをアピールする材料にもなります。

Adobe illustrator公式ウェブサイト

Adobe InDesign(有料)

illustratorよりもレイアウトデザインに特化しており、直感的な操作でデザインすることができるソフトです。

Adobe InDesign公式ウェブサイト

Canva(無料)

無料ながらも簡単な操作でレイアウトデザインを作成することができます。

Canva公式ウェブサイト

Microsoft Office PowerPoint(有料)

MicrosoftのPowerPointでもポートフォリオを作成できます。
イラストやUIデザインなどのグラフィックよりも、ゲーム企画書など文字中心のポートフォリオに向いています。

Microsoft Office PowerPoint公式ウェブサイト

PowerPointでゲーム企画書を作成する記事はこちら

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ポートフォリオに載せる共通項目

目次

忘れがちな項目ですが、情報整理視認性向上の観点から必ず組み込むようにしましょう。どのページにどの作品や情報が掲載されているかをすぐに確認することができます。

また、目次を作ったら、ポートフォリオ全ページにページ番号を振ることも忘れずに行いましょう。

自己紹介

名前・生年月日・顔写真

履歴書にも記載がありますが、ポートフォリオにも漏らさずに記載しておきましょう。

企業は様々な応募者のポートフォリオを確認します。自身の作品を確実に認知してもらうために必要な情報です。

過去経歴(請け負った仕事・作成歴など)

職務経歴書に記載してある内容の他、イラストやデザインを始めた時期なども載せておくと、スキルそのものの経歴が明確になります。

特に未経験者の場合、具体的な職歴(職務内容)の記載が難しい分、有効な判断材料になります。

学生の場合、アルバイトや学校行事で請け負った案件も記載できます。

 

スキルセット(資格や使用できるツール)

自分が現在使用できるツールや開発言語、語学スキル、資格等を記載します。

Photoshopやプログラム言語の他、「ライティング」や「企画管理」といった業務の上で使用するスキルに自信がある場合も記載してOKです。

スキルセットを記載する場合は、使いこなせることをを裏付ける具体的なエピソードを考えておきましょう。

文章での記述に加えて、レーダーチャートや星の数を用いた評価方法を使用すると、視覚的に情報が整理され、見る人に寄り添った完成度の高いポートフォリオになります。

自身の強みと具体的なエピソード

自分のアピールポイントや、それに伴うエピソードを簡潔にまとめて記載します。

ポートフォリオは作品が主役のため、ここでは長くても300字程度にまとめるようにしましょう。

将来のビジョン

「この会社に入ったらどのような仕事をしたいか」「どんな人物になりたいか」といった将来のビジョンを短く記載します。

作品紹介

ポートフォリオのメインといえる項目です。詳しくは次章以降で解説します。

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各業種別ポートフォリオの作り方指南

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