Web3・メタバース転職|モバイルアプリエンジニアとしてWeb3・メタバース業界に転職できる?

Web3・メタバース業界は急速に発展しており、モバイルアプリエンジニアの転職先としても魅力的な選択肢となります。本記事では、モバイルアプリエンジニアとしてWeb3・メタバース業界へ転職することに興味のある方に向け、その魅力や転職方法について解説していきます。
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- 1Web3・メタバース業界のモバイルアプリエンジニアとは?
- 1.1Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアの役割
- 1.2Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアの魅力
- 1.3Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアの年収
- 2Web3・メタバース業界のモバイルアプリエンジニアの将来性
- 2.1Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアの需要
- 2.2Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアのキャリアパス
- 3Web3・メタバース業界に転職するために必要なもの
- 3.1Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアに必須のスキル・資格
- 3.2Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアにあると便利なスキル・資格
- 3.3Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアに求められる人物像
- 4Web3・メタバース業界未経験でも転職できる?
- 5Web3・メタバース業界への転職活動とは?
- 5.1Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアの求人の探し方
- 5.2Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアの志望動機のポイント
- 6まとめ|モバイルアプリエンジニアとしてWeb3・メタバース業界に転職しよう!
Web3・メタバース業界のモバイルアプリエンジニアとは?
近年、Web3(Web3.0)やメタバースというワードを耳にすることが多くなりました。それぞれ現段階で明確な定義はありませんが、簡単に言えば以下のようになります。
- Web3:ブロックチェーン技術を活用した非中央集権型の新しいインターネットの概念
- メタバース:様々なデバイスからアクセスできるオンライン上の仮想空間サービスの総称で、アバターを介して交流や経済活動などができる活用方法が生まれている
この2つは別物ですが、関係性も深いです。
Web3においては、「NFT(非代替性トークン)」がデジタル資産の所有権を明確にし、中央集権的な管理者を必要としない「DeFi(分散型金融)」や「DAO(分散型自律組織)」といった新しい形態も可能になります。
これらのWeb3の技術は、メタバースを単なる仮想空間にとどまらず「現実世界と同じように交流・創造・仕事や取引ができる仮想世界」とするために、非常に大きな役割を果たすと言えます。
このような相乗作用もありますます注目を集めるWeb3・メタバース業界へ転職を考える際、モバイルアプリエンジニアという職種が選択肢の一つとして挙げられます。
まずはWeb3・メタバース業界においてのモバイルアプリエンジニアがどのような仕事なのか、役割・魅力・年収について解説します。
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Web3やメタバースについてわかりやすく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。
Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアの役割
Web3・メタバース業界におけるモバイルアプリエンジニアは、Web3関連サービスまたはメタバースプラットフォームのスマートフォン向けアプリケーションの開発を行う職種です。
iOSまたはAndroidのネイティブアプリケーションの企画・要件定義、設計・実装、リリース、運用・保守などを行います。
「モバイルアプリエンジニア」の他にも、同じ役割を担う職種名として「アプリケーションエンジニア」、「Appエンジニア」、「スマホアプリエンジニア」など様々な呼び方をされることがあります。
また、ブロックチェーン上でソフトウェアを動かす仕組みであるスマートコントラクトを活用して開発される分散型アプリケーションは「DApps」と呼ばれ、そちらの開発を担当する場合もあります。
DAppsの開発については、ブロックチェーンエンジニアという職種の担当業務にも該当する場合がありますので、ブロックチェーンエンジニアについての記事も是非参考にしてみてください。
使用されるプログラミング言語
・Swift
Apple社が開発したオープンソースのプログラミング言語で、iOSのアプリ開発ができます。
iPhoneだけでなく、さまざまなApple製品向けのアプリケーションの開発が可能です。
コードがシンプルで初心者でも学習しやすく、リアルタイムで動作確認ができます。
・Objective-C
こちらもApple社が開発した、iOSのアプリ開発ができるプログラミング言語です。
C言語をベースにSmallTalk型のオブジェクト指向機能を持たせた言語となっています。
長年iOS向けのアプリ開発において市場をほぼ独占してきましたが、Swiftが2014年に登場してからは、Swiftが採用されることが多くなっています。
・Kotlin
主にAndroidアプリを開発するための、静的型付けのオブジェクト指向のプログラミング言語です。
2011年頃、それまでAndroidアプリ開発に使用されていたJavaをより簡潔な記述となるよう改良して開発されました。
Javaとの相互利用も可能となっています。
・Java
C言語をベースに開発されたオブジェクト指向のプログラミング言語で、Androidアプリ開発にもよく使用されます。
様々な環境で同じように動作するよう作られているため、スマートフォンやパソコン、家電などでも動作します。
また、処理速度が速いことや、豊富なライブラリがあることもメリットの1つです。
クロスプラットフォームのフレームワーク
クロスプラットフォームは、iOS・Android両方の端末で同じアプリが動かせるプログラムです。
クロスプラットフォームでのアプリ開発には以下のようなフレームワークが用いられます。
・Flutter
2018年にGoogleが正式リリースした比較的新しいオープンソースのフレームワークです。
スマートフォンのアプリ開発に特化しており、Dartというプログラミング言語を使用します。
ホットリロードに対応しているため、処理速度が速く、効率よく開発ができます。
・React Native
2012年にFacebook社が開発したアプリケーションフレームワークです。
開発言語にはJavaScriptを使用します。
こちらもホットリロードに対応しているほか、言語の認知度も高いためWebエンジニアでも簡単にアプリ開発を行うことができます。
Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアの魅力
Web3・メタバース業界におけるモバイルアプリエンジニアの最大の魅力は、やはり注目されている新しい分野で活躍できる点ではないでしょうか。
まだまだ発展途上であり正攻法が確立されていない市場において、難易度や抽象度の高い課題に取り組む必要があるのは大変でもあります。
しかしその反面、既存のやり方や制約などに縛られずチャレンジしながら経験を積むことができるのは、大きなやりがいとなるでしょう。
Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアの年収
求人サイトに掲載されているWeb3・メタバース関連のモバイルアプリエンジニアの求人を見てみると、年収は大体450〜900万円の範囲が多いです。中には最大で1000万円〜1200万円が提示されている求人も見られます。
これまでのアプリ開発の経験やスキルが豊富であれば、その点が考慮され、比較的高い水準の年収を目指せる可能性が高いでしょう。
下記の実際の求人の一例では、メタバースプラットフォームアプリのエンジニアの年収が600〜1200万円となっています。
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Web3・メタバース業界のモバイルアプリエンジニアの将来性
結論として、Web3・メタバース業界自体の将来性は非常に高いと言えます。その中でモバイルアプリエンジニアとして活躍するチャンスも大いに期待できるでしょう。
以下では、Web3・メタバース業界におけるモバイルアプリエンジニアの需要とキャリアパスについてご紹介します。
Web3・メタバース×モバイルアプリエンジニアの需要
Web3・メタバースにおけるモバイルアプリエンジニアの需要の高まりを物語る、それぞれの市場規模と事例について説明していきます。
Web3の市場規模
市場調査会社のグランドビューリサーチによると、世界のWeb3.0ブロックチェーン市場は、2030年までに335億3,000万ドルに達すると予想されています。2023年〜2030年の年平均成長率は47.1%になる見込みだそうです。
国内市場についても、世界と比較すると規模は劣りますが、確実に成長を遂げています。
株式会社ミック経済研究所によると、国内のブロックチェーン市場は年平均成長率66.4%増で成長を続け、2024年度には1,000億円を超えると予想されています。
出典元:
Web 3.0 Blockchain Market Size & Share Report, 2030|Grand View Research, Inc.
大きく活用用途広がるブロックチェーン市場の現状と展望 2019年度版|ミック経済研究所
メタバースの市場規模
米国に拠点を置く大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーが2022年6月に発表したメタバースに関するレポートによると、2030年にはメタバース市場における収益規模が5兆ドルに達すると予測されています。
国内市場については、三菱総合研究所(MRI)が発表したレポートにおいて、2025年に4兆円程度、2030年には24兆円規模が期待されるとの研究発表がされています。
出典元:
メタバースの価値創造 (Value Creation in the Metaverse)|McKinsey & Company
CX2030:バーチャルテクノロジー活用の場としての広義のメタバース|三菱総合研究所(MRI)
Web3モバイルアプリの事例
Web3技術を活用したサービスが続々登場する中、モバイルアプリで使用できるものも増加しています。
例として、福島県西会津町では、Web3技術を活用したモバイルアプリ「石高プロジェクト」が2023年8月にリリースされました。
米の後継者不足や米価下落などの課題を解決するため、消費者がデジタルプラットフォームを通じて米の生産者を支援できる仕組みを目指しています。
農業および地域全体の持続可能性を高めるため、今後も「米市場(NFTマーケット)」や「石高コイン(地域通貨)」などのシステムが構築される予定となっています。
メタバースモバイルアプリの事例
グリー株式会社100%子会社であるREALITY株式会社が運営するスマートフォン向けメタバース「REALITY」は、2022年10月時点で全世界ダウンロード数が1,000万を突破しています。
誰でも簡単にアバターを設定し、アイデンティティを体現しながら他のユーザーとコミュニケーションを取れる点が大きな魅力となっています。
国内だけでなく海外のユーザーからも人気を得ている、代表的なスマートフォン向けメタバースプラットフォームのモバイルアプリです。
このように大手企業や自治体が積極的にWeb3・メタバースの活用を始め、市場は急成長しています。
新しい分野のサービスにユーザーが手軽にアクセスできるモバイルアプリは、今後も増加していくことでしょう。
また、当メディア「GAMEMO」では、Web3・メタバース事業に関するインタビュー記事を多数掲載しています。国内のWeb3・メタバース事業の拡大について詳しく知りたい方は、是非参考にしてみてください。
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