<ゲーム業界リレーインタビュー>第4回 コンフィデンスの協力を得てStarcaster Gamesが『Gladiux』 (日本名:剣闘士X)でグローバル・マーケットに進出~ - ガメモ
2019年12月に発表された新作『Gladiux(日本名:剣闘士X)』(アクワイア)。2020年の発売を目指して製作中のこのタイトルの開発を担当しているのがStarcaster Gamesです。 インディーズゲームスタジオとしてアメリカ、中国そして日本で活動をしているStarcaster Games のアダム・スターキャスターCEOに『Gladiux』の開発を行うにいたった経緯を尋ねました。
きっかけは世界中のクリエイターの悩みから
--Starcasterにとってコンフィデンスが考えるゲーム関連ビジネスとは何ですか?
アダム:竹下さんと私は業界の問題点に気付いています。クリエイターが自身の潜在能力をフルに活用される事なく、あるいは契約を変えられてしまうのを度々見てきました。 クリエイターは創作を望んでいますが、多くの場合、市況や資金的な理由によって制限がかかります。
竹下:我々が目指したいのは、市場をより意味のある方法で結び付け、クリエーションを追求する為のコミュニティを構築したいと思っています。私は日本市場でStarcasterの窓口として戦略的パートナーでいたいと思います。
--コンフィデンスが目指すグローバルなコンソーシアム構想とは何ですか?
竹下:我々の目標は才能を強化するビジネスを構築することです。 アダムは我々やパートナーと協力してクリエイティブをサポートします。 コミュニティ即ち、信頼構築を目指し、クリエイターがクリエイターらしくあるための安全地帯にしたいと思っています。
--最初のプロジェクトとして何故、Starcaster Gamesを選んだのでしょうか?
竹下:我々は双方とも長年にわたって自分たちのビジネスを運営してきたクリエイティブ・リーダー、プロデューサーであり、今回お互いに協力する為の共通点を見つけただけです。
--Starcaster Gamesとコンフィデンス竹下さんがどのような経緯でこのプロジェクトを立ち上げたのでしょうか?
アダム:偶然です(笑)、長年に親交もあり、お互いを尊敬し、信頼し、そして多くの共通の目標があったということでした。
『Gladiux』というリメイク作品を通じて新しいゲーム体験を提供したい
--リメイクする作品としてアクワイア社の「Gladiator」を選んだ理由を教えて下さい。
アダム:このプロジェクトは最初は偶然(運命的?)によるものでした。 Starcasterを設立したとき、以前は同じようなゲームをやりたいと思っていましたが、10年後、アクワイアさんと再会して始まりました。
娯匠の『Gladiator』シリーズは個人的に好きで、リスペクトもあったのですが、プラットフォームの問題などでタイトルが海外市場で十分に受け入れられるチャンスがなかったのが残念でした。
そう言う意味で誰も期待していないこのプロジェクトをリメイクするのは面白い発想でしたが、話しを進めるにつれ、我々が出来る事が沢山ある事が分ってきて、元の『Gladiator Begins』の流れを汲んだ新しいゲーム体験をユーザーに提供する事に決めました。
そこで、より広い視野を持って新しいゲームとして原作への追悼も込めて『Gladiux』が生まれました。
--現在開発中の『Gladiux』には何が特別な要素は盛り込まれていますか?
アダム:『Gladiux』は『Def Jam Fight for New York』※とYukesさんのレスリングゲームを彷彿とさせます。 完全に欧米市場向けに作れば、想像以上になる可能性はあると感じています。
ゲーム開発を開始する際には、この事を念頭に置いておりましたが、過去10年間で市場は劇的に変化してしまいした。 ですので、新たに多くの事をゲームに詰め込んでいます。
まだそれらを公開することはできませんが、このゲームを遊んでくれるプレーヤーやライブストリームを楽しみたい方にも楽しい体験になれば良いと思っています。
※『Def Jam Fight for New York』は2005年にEAからPS2で発売された対戦アクションゲーム。HipHopレーベル「Def Jam」に所属するアーティストが実名で登場し、アーティスト同士で対戦できるのが特徴。
--アメリカは勿論ですが、日本では特にどんな人に遊んでもらいたいですか?
アダム:このゲームはアクションゲームが好きな人なら誰にでもアピールするものであり、じっくりゲームを楽しむ人、短時間でも楽しみたいと言う方どちらにも楽しいユーザー体験をご提供できると思います。
『Gladiux』以外にもオリジナルプロジェクトが進行中
--コンフィデンスの協力を得て『Gladiux』以外にも取り組んでいるプロジェクトはありますか?
アダム:はい、Starcaster Gamesには現在、開発中のいくつかのトップ・シークレットなオリジナルプロジェクトが走っています。
--それでは世界のゲームファンに向けて一言お願いします。
最後に、この機会にStarcaster Gamesのアダムを紹介できた事は嬉しいです。
彼と私は長年ゲームのアイデアやプロジェクトのネタ、開発、そしてクリエイティブに関して何年も話してきました。出会ってから、時には兄弟の様に、時にはムカついたり、時には笑い、そして多くの時間楽しんでいます。
アクワイアさんは私の好きなディベロパーさんの1社で、初期段階から『Gladiux』プロジェクトに関われた事を光栄に思います。
このプロジェクトは私が関わっていると言うだけでなく、アダムと一緒にネクストレベルに導いてくれると言う意味でもとともワクワクさせてくれます。
どうかこれからも見守って下さい、皆さんと最高の瞬間を共有できるのが我々の幸せであります。
〈ゲーム業界リレーインタビュー〉バックナンバー
Starcaster Games CEO
アダム・スターキャスター
Starcaster Gamesは、2019年4月にインディーズゲーム・スタジオとしてアダム・スターキャスター氏によって設立されました。アダム氏は25年以上にわたって多くのゲームスタジオや映画スタジオのエキスパートとして2005年にORiGO GAMES(OR1GO)を設立、 2019年までORiGOを運営し、ゲームデザイン、開発、アートおよび企画開発サービスを提供してきました。 アダム氏はブランドフランチャイズとワールドビルディングを得意としています。