最も簡単なメタバースの始め方 スマホ・PCで始めるメタバース
メタバースを体験する上で、仮想通貨口座やVRヘッドセットが必要だと思われがちですが、実際のところ必須ではありません。本記事ではメタバースに興味がある方に向けてメタバースの意味、メタバースで出来ること、オススメサービスなどを解説していきます!
コンテンツ [表示]
- 1メタバースとは何か?
- 2メタバースの始め方|三つの誤解
- 2.1メタバースの誤解①:VRヘッドセットが必要
- 2.2メタバースの誤解②:仮想通貨口座の開設が必須
- 2.3メタバースの誤解③:メタバースは全く新しい概念である
- 3メタバースを始める三つの理由
- 3.1理由①:コミュニケーション
- 3.2理由②:ライブ・イベントの開催・参加
- 3.3理由③:投資・ビジネス
- 4メタバースの始め方|目的別オススメサービス
- 4.1目的①:コミュニケーション
- 4.2目的②:ライブ・イベントへの参加
- 4.3目的③:投資やビジネス
- 54ステップでわかるメタバースの始め方(clusterを例に)
- 5.1ステップ①:Clusterをインストールする
- 5.2ステップ②:初期設定を行う
- 5.3ステップ③:アバターを作成する
- 5.4ステップ④:イベントに参加したり、自由に行動してみたり
- 6メタバースを知るためのオススメ書籍三選
- 6.1メタバース進化論|バーチャル美少女ねむ
- 6.2メタバース革命|動く城のフィオ
- 6.3メタバース超入門|武井勇樹
- 7まとめ:メタバースはどこまでも自由な世界である
- 8免責事項
メタバースとは何か?
メタバースの条件
- アバターを使用する必要がある
- 社会的活動(コミュニケーション・ものつくり等)を行える
- 経済的活動(ヒト・モノ・カネのやりとり)を行える
- (VRを通じた没入感・自己同一感が存在する)
メタバースとは「空間を持ったインターネット」のことです。
(日本総研、経済産業省等の定義を参考・引用)
仮想空間に現実と同じように身体を持ち、空間内で社会的・経済的な活動ができるインターネットの新しいあり方であると言い換えられます。
社会的・経済的な活動とは、例えばユーザー同士のコミュニケーションやアイテム制作等のクリエイティブ活動、そしてアイテムの売買等のことです。
メタバースは高い自由度や経済性を持ち、「次世代のインターネット」とも呼ばれています。
一方で、「アバターを現実と同じように動かし、没入性・自己同一感を得ることができる」という条件も必須であると考えている人も存在します。
メタバースとはVR上に限定されるという考えです。
このように、メタバースには正確な定義・意味は存在していません。
(直近の総務省研究会資料においても指摘されています)
そのため本記事では、メタバースという用語の解釈を二種類に分類し
・メタバース:VRに限らない、広い意味でのメタバース
・VR系メタバース:VRに限定した場合のメタバース
と定義した上で、メタバースに関して解説をします。
メタバースの始め方|三つの誤解
上記のように「メタバース」は非常に新しく、曖昧な概念です。
そのため様々な情報が入り乱れる中で、
メタバースに対する認識もまた明確に定まっていません。
その中でしばしば生じる誤解について解説していきます。
メタバースの誤解①:VRヘッドセットが必要
メタバースにおいて、VRヘッドセットは必須ではありません。
より正確に記述すると、「VRヘッドセットに対応しているサービスの場合、ヘッドセットを使うことで体験は劇的に向上するが、無くとも体験自体は可能である」です。
目的によってはそもそもVRヘッドセットが必要ない場合もあります。
現在VRでの体験をメインとしたサービスも多くの場合PCに対応しています。
VRならではの体験は不可能ですが、サービスの雰囲気などを確かめることは十分可能となっています。
メタバースの誤解②:仮想通貨口座の開設が必須
メタバースを体験する上で仮想通貨口座も必須ではありません。
メタバースでは世界中のユーザーが経済活動に参加しています。
そのため、取引に仮想通貨を利用しているケースも存在します。
ただ、多くのサービスは基本的にプレイするだけであれば仮想通貨口座の開設を要求していません。
日本のメタバースにおいても主要サービスは仮想通貨口座開設を要求しておらず、
またアバター等の取引においても、日本ではバーチャルマーケットなどの仮想通貨口座を必要としない取引も充実しています。
仮想通貨を使わずともメタバースを楽しむことは可能です。
なので必要になったら口座を開設する程度のスタンスで問題はありません。
メタバースの誤解③:メタバースは全く新しい概念である
メタバースは既存のインターネットサービスの延長線上に存在しています。
先述したメタバースの条件である
・アバターを使用する
・空間性がある
・そこで社会的・経済的な営みができる
の三点を考えた場合、3DCGを使用したMMORPGなどのゲームもメタバースであると捉えることも可能です。
つまり、メタバース自体は以前から存在していた概念と捉えることが可能なのです。
一方、VR系メタバースでは、上述の条件の他に
・没入性(現実と同じ感覚で体験できること)
・自己同一性(自己を投影できるアバターが存在すること)
の二点に焦点が置かれています。
この場合においても、インターネットの在り方自体は変わっていないと考えられるのです。
現在、私たちはPCやスマートフォンをツールとして利用することでインターネットにアクセスします。
一般的なメタバースでは同じようにネットにアクセスして活動しますが、
VR系メタバースではVRヘッドセットを用いてインターネットにアクセスし、対応するサービスを体験しているのです。
そのためVR系メタバースをPCやスマートフォンで限定的に体験することも可能であり、メタバース自体を始める上で特別に必要なものも本来存在しないのです。
メタバースを始める三つの理由
メタバースをやる理由
- コミュニケーション
- ライブ・イベントの開催・参加
- 投資・ビジネス
「メタバースを始めたい」と思った場合は「メタバースで何をしたいのか?」という観点から考えるとよいでしょう。
ここではメタバースの主な利用目的について解説していきます。
理由①:コミュニケーション
メタバース上のコミュニケーションの特徴
- 自由度の高い、空間性のあるコミュニケーション
- 自由なアバターを使ったコミュニケーション
メタバースでのコミュニケーションにおいて特筆すべき点は同じ空間で過ごすことができる点です。
メタバースサービスの多くは空間そのものを自分好みに創作することができ、SNS等と違い気分や相手に応じて場所そのものを変えることができる点はメタバースの魅力の一つです。
また好きなアバターを使って他人と接することができるため、現実に無い形でのコミュニケーションも取ることができるのです。
理由②:ライブ・イベントの開催・参加
メタバース上でのライブ・イベント体験の特徴
- 自宅でもライブならではの臨場感を体験可能
- 規模・場所・人数を問わないイベントの開催が可能
メタバースでは、ライブやイベントを手軽に開催、参加することができます。
例えば読書会から歌唱ライブイベントまで、スタッフや会場の確保が必要なイベントを一人でも開催することが可能です。
勿論参加者としても気軽にこうしたイベントに参加することが可能で、イベントへの参加を通してコミュニティを広げることも可能となっています。
また自宅から従来の配信形式では得られない臨場感や一体感溢れるイベント体験ができる点も特徴です。
こうしたメタバース上でのイベントの特徴はVR系メタバースに限定されない体験であるため、最も手軽にメタバースを体験できる手段であるといえるでしょう。
理由③:投資・ビジネス
メタバースにおける投資・ビジネス
- メタバースサービス上でのアイテムの作成・販売
- 土地・アイテムの売買を通じた投資
- VR系メタバース上での新たなビジネススタイルの構築
メタバースの中にはサービス内で土地を購入したり、アイテムを作成・販売することが可能なものもあります。
クリエイターとしてアイテムを作成・販売することで収益を上げたり、
メタバース内で土地を所有し地価の高騰と共に販売することで収益を上げる実質的な投資の事例もあります。
またVR系メタバースではそもそも経済システムや働き方などが構築されている段階であるため、そこに参入する目的でメタバースに触れることも有用でしょう。
メタバースの始め方|目的別オススメサービス
目的①:コミュニケーション
VRChat|最大規模のソーシャルVRサービス
VRChatの特徴
- 最大規模のソーシャルVRサービス
- 「ワールド」ごとの独自の体験
- 多様なコミュニティでのコミュニケーション
- PCからでも体験可能
VRChatは現状のソーシャルVRサービスの中で最も人口が多いサービスです。
日本人ユーザーも数多く存在し、日夜色んなアバターを纏った人がここで生活しています。
「ワールド」と呼ばれる小規模な空間が多数存在し、ワールドを作成してそこで生活したり、逆に他人の作ったワールドを訪問して会話をしたり、ギミックを楽しむことができます。
また最大規模のサービスということもありユーザー間の互助が活発で、初心者用のサーバーが存在しSNS等での交流も活発であるなど、体験するハードルが低いことも特徴です。
PC版もリリースされているため、VRヘッドセットが無い場合も楽しむことができます。