【後編】ライブ配信ツール『ViSUALIVE』の開発から、ハイパーバリトンギターや”Sakura Caster”などオリジナル楽器の制作まで、アーティストの枠にとどまらないクリエイター、佐倉仁のクリエイティブの秘密!

【後編】ライブ配信ツール『ViSUALIVE』の開発から、ハイパーバリトンギターや”Sakura Caster”などオリジナル楽器の制作まで、アーティストの枠にとどまらないクリエイター、佐倉仁のクリエイティブの秘密!

ゲームアプリやライブ配信プラットフォームサービスなどを手がける株式会社ビジュアライズに所属するアーティストであり、配信プラットフォーム事業も手がける佐倉仁氏に話を伺った。

ビジュアライズ 佐倉仁

株式会社ビジュアライズ
クリエイター&アーティスト
佐倉仁


長崎県生まれ。中学時代からバンド活動を開始、高校時代には学業よりもバンド中心の生活に。アーティストとして活動する傍ら、映像の合成・編集なども自ら行う。2020年の世界最大の楽器ショウNAMM SHOWにて「3本弦の誰もが簡単にベースとギターを同時に弾くことが出来る弦楽器”SakuraCaster”を展示、”忍者ギタリスト”の異名を持つ、アーティスト&クリエイター。

竹下 和広氏

株式会社コンフィデンス
取締役 竹下 和広


 ゲーム業界黎明期のSNKに入社し、同社欧州事務所代表に就任。その後、サミー、アクレイム、イグニッション・エンターテイメント・リミテッドで海外での実績を重ね、2011年、スタジオマネージャーとして関わった『エルシャダイ』を発表。現在は、コンフィデンスでゲームのトータル・ソリューション事業に携わっている。

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【前編】ライブ配信ツール『ViSUALIVE』の開発から、ハイパーバリトンギターや”Sakura Caster”などオリジナル楽器の制作まで、アーティストの枠にとどまらないクリエイター、佐倉仁のクリエイティブの秘密!
ゲームアプリやライブ配信プラットフォームサービスなどを手がける株式会社ビジュアライズに所属するアーティストであり、配信プラットフォーム事業も手がける佐倉仁氏に話を伺った。

日本人が誇れるものを海外にも! 外国語対応も進めていく

竹下和広(以下 竹下):エンターテイメントの形は、そうなって行くだろうと。その中で、佐倉さんがご自身の思いを託す形で目指すもの。お話の中で、いろいろと含んでいる部分もあるかもしれませんが、敢えて言うなら、どの部分を目指して行きたいのですか?

佐倉仁(以下 佐倉):元々は国際化が進むなかで、急にコロナになってしまったじゃないですか。ビフォーコロナでいくと、僕の佐倉仁と言う名前も、佐倉=桜の花 は日本の象徴で、仁は人って意味で桜の花の象徴する国の人=日本人を意味しています。日本人が世界にもっと日本を誇っていければということで。

3本弦のギターとベースを弾ける楽器も三味線を模している。ヘッドの形が昔の日本の武器の形をしていたりとかのこだわりがあるのですが、グローバル化する中で、日本人が忘れてはいけない、良いものを持っているんだぞということを知ってもらうためにやって行こうと思っています。コロナになって、そもそも行けない、来れないという状況であるなら、日本人がアーティストと一緒に作ったプラットフォームで、その世界を楽しんでもらえるような状態を作ろうというのが、「ViSUALIVE」の今の理念というか。

僕が目指しているという意味では、「ViSUALIVE」で世界の人が、例えば、アニソンのライブで投げ銭してくれているとか、もちろん逆もありですけど。海外のアーティストの人に出てもらって、日本人がそれを見ているとか。行ったり来たりはできなくなりましたが、逆に言うとオンラインでいくらでも出来るようになったのです。それを、みんな工夫をしないでやっちゃうから、つまらないものしか出来ない。本当に実績を取れるように…。今「ViSUALIVE」は世界対応をやっていて、ボタンを押したら英語とかドイツ語になる。

竹下:それが出来ると良いですね!

佐倉:そうなんです。日本の文化を知ってもらえるように、アイドルとか、アニソンとか、声優さんとか、2.5次元とか。音楽だけではない分野で知ってもらおうと。前年とはやってることは違うのですが、結局は世界が変わっただけで迂回路を通って、同じ方向を目指しています。

竹下:世界が変わった部分は、巣篭もり需要があると言われています。ネットフリックスの会員が世界で2億人に到達しました。月間でものすごいお金がサブスクで売り上がる。それがまた良質な映像コンテンツの制作につながる。

佐倉:映画を作る予算が何兆円って言ってましたっけ。

竹下:もう、半端ないですね。コンテンツとビジネスモデルをインフラで新しいビジネスを作られて、巨大なエンターテインメント・プラットフォームを完成させました。ここでは、もの凄く濃度の濃いリソースが蠢いているにも拘らず、かたや疲弊している業界もある。

それはもう、構造上仕方ない部分ではあるのですが、佐倉さんがやってる「ViSUALIVE」は今の世界のどこを目指しますか? どこがコンペティターですか? というより、唯一無二のユニークなものを目指されているのではと思いますが、敢えていうなら、どこがライバルですか? 

佐倉:敢えて大きいことを言うなら「ライブネーション」です。世界一のライブ興行の会社で、売り上げが一兆円くらい。

Live Nation|公式サイト

マドンナとかの興行権を持っているみたいです。興行権だけでなく、だんだんとレコード会社的なものも持ってきて、多国籍、多目的…コングロマリットみたいになってきている。

竹下:映画業界に例えると、ネットフリックスが出た時、当時ハリウッドが彼らを認めないというか、賞のノミネーションの対象外にしたりしていた話を思い出します。音楽業界もそういう傾向もあるのかなって。取得権益の塊があって、部外者は入れないとか。

コロナで世界が変わって、市場も変わってきているし、我々が本当に面白いと思うものを選択していける世界になってきていますね。そしてそれをドライブするのは常に若い人たちで、そう言う方達が増えてきていると思います。


佐倉:だから、歴史を勉強しないとですね。若い世代が求める物を生み出す側にまわらないと無理じゃないですかね。いくら「俺は偉い」と言っても、誰だっけ? となってしまうし。(苦笑)

竹下:この「ViSUALIVE」というプラットフォームは、今やっていること自体、もう転換期ではないですか。世界がもう2年前のビフォアコロナに戻るわけはないじゃないし、今この状態を「普通」と捉えて良くして行くしかない。今はマスクして人の顔の認識も困難な状況です。こんな日常誰も予見していなかったと思うし。

佐倉:ある意味、昔の人と一緒ですね。顔を見られたら結婚しないといけないとか(笑)

竹下:それだけ世界が変わっている中で、新しい音楽配信プラットフォームをやる意味、使命、そしてチャレンジングであるけれど、もの凄くやり甲斐がある「ViSUALIVE」と言うサービス。私には出来ないですが、佐倉さんの様な方に音楽から世界を変えていって欲しいです。

佐倉:先ほど縁と運という話をしましたが、神風みたいなのが吹くときはあるなと自分でも思います。明らかに、この人たちが出てくれるなんてって人たちが向こうから来てくれるとかね。

竹下:なるほどね。

ゲーム会社が配信もやるってことは、10万人、さらに50万人が観ても大丈夫と保証できること

佐倉:アーティストさん、プロダクションさん、レコード会社さん、そして今度はお笑い芸人さんからも話が来る。舞台の人からも来る。風が吹いているなと感じます。

じゃあ、身体を壊さないように、この話をまとめて、ちゃんと楽しんでもらえるプラットフォームにできるか。野望は置いておき、ある意味、東京ドームを作ったりとか、スタジアムを作るのに似ていて、今は1万人まで同時視聴を保証しているんです。それを10万人に持っていこうと。上手くしないとサーバー代がかかっちゃうし、そもそも瓦解してしまうバランスなんです。

じゃあ、集客力のすごい人にやってもらおうと思ったら、50万人とか保証しないといけません。でもそれが出来たら確実に勝てると思うのです。他の会社さんで、ゲーム会社だから何となくイメージはできるけど、他社さんはだいたい外注してますと。それは絶対に無理じゃないですか。勝機はここだなと感じました。

だから、ゲーム会社でかつ配信もやるってことの意義は、保証できる環境を作れること。オンラインゲームなら1億人が遊んでても大丈夫な訳だからなんとかやれるんじゃないかと。(笑)

竹下:是非やって下さい!

佐倉:あとはウチがどこかの子会社である訳でもなく、オーナーが兄貴という強味を活かせるか。(笑)

竹下:色々伺いましたが、正直、1年後、2年後が楽しみな事業「ViSUALIVE」。
今日のお話を1年後振り返ってみたいですね。


佐倉:そうですね。

竹下:また1年後に何処かでお会いして、お話し出来ればと思います。

佐倉:換気をしないでも会える環境が出来ているといいですね!

竹下:それは我々全員の努力で少しは自由が利く世の中になると祈っています。機会があれば、佐倉仁のコンサートも見させて頂きます!

佐倉:ありがとうございます!そういう意味では、裏方ももちろんですが、自分の事もやらないといけないですね!

竹下:続報お待ちしております!本日は面白いお話どうもありがとうございました!

佐倉氏対談風景

竹下&バカタールのアフタートーク

加藤:佐倉さんのマルチな才能には驚きました!

下:ちょっと嫉妬ですね。

加藤:さらに「ViSUALIVE」もとてもユニークなサービスで、「推しカメラ」っていうのはなるほどなあ、と思いました。

竹下:全体を映すカメラと特定の人だけを追い続けるカメラって、たしかに両方の役割が必要ですよね。収益的にも上手い方法ですよね。

加藤:ところで、竹下さんもドラムやってますよね?

竹下:はい。今はやっぱりコロナ禍でリハさえも難しいですね。

加藤:コロナが収まったら、ゲーム業界バンドやりませんか?

竹下:喜んで!

竹下&バカタールのアフタートーク風景

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