ゼロから『エルシャダイ』の制作に関わった二人が再会! 『エルシャダイ』の10年とマルチクリエイター・竹安佐和記のこれからについて訊く!-第6回

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ゼロから『エルシャダイ』の制作に関わった二人が再会! 『エルシャダイ』の10年とマルチクリエイター・竹安佐和記のこれからについて訊く!-第6回

<第6回目>「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」など印象的なセリフ、独特の世界観、魅力的なキャラクターたちが話題を呼んだ『エルシャダイ』の立ち上げからスタジオの解散までを知る竹安佐和記氏が、今だから話せる『エルシャダイ』の真実。その後の10年間と、これから竹安氏が目指す未来について話を伺った。(聞き手:コンフィデンス 取締役 竹下和広)

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  1. 1第6回 - エドウィンの『エルシャダイ』コラボ・ジーンズがストレッチ・ジーンズ第1号?!
  2. 1.1今回はここまで!次回は…クリエイターやビジネスマンの顔も持つ竹安氏の展望とは
  3. 1.2GAMEMO豪華対談記事はこちら
株式会社crim代表取締役 竹安佐和記

株式会社crim
代表取締役 竹安佐和記


カプコン第4開発部にて『Devil May Cry』や『鉄騎』、クローバースタジオでは『大神』の開発に関わったのち、株式会社crimを設立。ディレクター兼キャラクターデザイナーとして『エルシャダイ』を制作。また、スタジオ解散後、『エルシャダイ』の著作権を取得。現在小説Elshaddaiセタ記の執筆、Steam版Elshaddaiの開発中。

竹下 和広氏

株式会社コンフィデンス
取締役 竹下 和広


 ゲーム業界黎明期のSNKに入社し、同社欧州事務所代表に就任。その後、サミー、アクレイム、イグニッション・エンターテイメント・リミテッドで海外での実績を重ね、2011年、ゼネラルマネージャーとして竹安佐和記氏とともに『エルシャダイ』を制作、発表。現在は、コンフィデンスでゲームのトータル・ソリューション事業に携わっている。

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ゼロから『エルシャダイ』の制作に関わった二人が再会! 『エルシャダイ』の10年とマルチクリエイター・竹安佐和記のこれからについて訊く!-第1回のイメージ
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あれから10年――。「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」など印象的なセリフ、独特の世界観、魅力的なキャラクターたちが話題を呼んだ『エルシャダイ』の立ち上げからスタジオの解散までを知る竹安佐和記氏が、今だから話せる『エルシャダイ』の真実。その後の10年間と、これから竹安氏が目指す未来について話を伺った。(聞き手:コンフィデンス 取締役 竹下和広)
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第6回 - エドウィンの『エルシャダイ』コラボ・ジーンズがストレッチ・ジーンズ第1号?!

竹安佐和記(以下、竹安):結局、エドウィンさんからは生産ノルマがあったんですけど、いざコラボジーンズ発売したら、めちゃくちゃ売れたんですよ。

ストレッチジーンズって、今普通ですけど、当時は珍しくてエルシャダイのコラボジーンズが最初の1本目だったと思います。エドウィンさんもが新素材向けのコラボ先を探していたんです。そこにたまたまイグニッションがアプローチしたという事でした。タイミングが絶妙でした。

竹下和広(以下 竹下):これですね!さすがに今は売ってないでしょうね。たしか、「紀元前のビンテージ!?」って言うキャッチコピーでした。


*左から「ルシフェル・バージョン」、「イーノック・バージョン」

竹安:10年前なんで本当のビンテージになってますよ!(笑)

竹下:僕は履きつぶしてボロボロになってしまいましたが、デニムジャケットだけはまだありますよ。オークションに出したら買いたい人いるのかな?(笑)


===


竹下:色々お話を伺っていましたけど、この10年を節目にして、改めて竹安さんが思う『エルシャダイ』とは何でしょうか? 

竹安:10年間は付き合おうと思ってたので、10年経ったら終わろうと思ってます。

竹下:終わるんですか?

竹安:はい、基本的には終わりです。

終わるけど、周りが何か言ってくれたら…ですね。言ってもらえるような努力はしますけど、もう十分いろいろやってきたしファンの人に見せたかったものも、僕のできる範疇でやってきたので、悔いはあまりないですね。だから、Steam版というのは良い区切りだなと思います。

竹下:Steam版を10年の区切りにすると言うことですね?

竹安:たまたまですが、僕はたまたまの連続なので。(笑)よく僕は言うのだけど、人生って賭け事みたいなことをしていると、神様が見ている…みたいなのがあって、サインというか、何かの法則に則ってチャンスが来るみたいなことがあると思ってるんです。

だから、危ない橋は渡った方が神様も喜んで面白いチャンスをくれるんじゃないかと思っているんです。なので、スタジオの閉鎖が決まったりとか、嫌なこともあったけど、基本的に僕はドキドキしちゃうんです。これでまたつまらない人生が終わるみたいな感じで。(笑)

竹下:つまらない人生が終わるですか。(苦笑)

竹安:いつもそう思ってますよ。(笑) 何かあると「神様、つまらない人生を終わらせてくれてありがとう」と思うんです。そのままでは未来が見えないから。普通に働いていたりすると、一年後の査定とか、あっても人事異動くらいであまり変化はないかもしれませんが…。でも、そう言うのじゃなくて、本当にどうなるかわからないことがあるので。

昔から、何で生まれて来たんだろうと思っているんで、死に際に一番人生のことを考えると思うので、危険が来たりすると死に際を感じるじゃないですか。その時はきっとワクワクするんだろうなあと。

竹下:死生観ですか?

私は、いま竹安さんの口から、なんか「『エルシャダイ』はもう終わりです」と聞いたのに驚いたけど、直ぐ納得出来ました。世の中、10年単位で何かが起こってるのも事実だし。


竹安:まあ、そうですね。能動的に出来ることはもうやり切ったと思っているので。これ以上やるとなったら、経済的なインフラだったりだとか、周りの力がないとやりようがないことですかね。

自分で出来る範疇としてはやり切った。むしろ、10年も経っているのにまだこんなに注目してくれるんだと思っています。誰もやった事のないことをやってるという自負はあります。お陰で一人になってしまいましたが、ファン達が支えてくれているので。

竹下:10年や20年に関係なく、ずっと期待されちゃうんじゃないかなと思います。ある意味、時間を越えて普遍的ですよね。そこにチャンスが巡って来たのは神に委ねた運命ですよね。そのチャンスがあったら「またやります」と竹安さんは言うけど、なければそこまで…と。僕は、あって欲しいなと思いますけどね。

実は、この対談で最後に聞きたかったのが、「これから10年後のエルシャダイ」でした。
でも、もう答えが出ましたよね。「10年で終わり」だって。


竹安:10年後があるとするなら、「神のみぞ知る」って訳です。(笑)

竹安氏対談風景

今回はここまで!次回は…クリエイターやビジネスマンの顔も持つ竹安氏の展望とは

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